旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

カザリバガ科の1種

日曜日のお散歩コース。 葉っぱの上で荒ぶっているミクロがいた。 ぐりんぐりんと走り回ってた。 ミクロというのは比較的原始的な蛾類の多くが小型であることから、これらを総称してMicro-Lepidopteraと呼ぶ。 このことから、蛾の研究者は小蛾類を「ミクロ」…

ほぼゼンズリストギンイロアシナガバエ

あれ?ネタガナイ。 と言うことで、ちょっと前の画像から。 砂防堰堤から流れ出て200mほどで涸れ沢になる、 お散歩コース唯一の水場。 その途中にある落差1mの滝もどき。 そこの濡れた岩に執着していたハエ。20150614 アシナガバエ科 Dolichopodidae の仲間…

ヒゲナガハバチの1種

日曜日のお散歩中、ちょっとしたピークのコナラの葉っぱに キレイなハチがウロウロしているのを見つけた。 ぱっと見コウラコマユバチかな?と思いながら 写真も撮らずにケースに取り込んで持ち帰った。 翌日、拡大して見るとあら不思議。 中身がハバチに入れ…

終齢幼虫見逃しました。

日曜日のお散歩ちう、背の低いヌルデの葉っぱに食痕があった。 裏返すとスリムないもむしがいた。 ハイイロリンガ Gabala argentata 亜終齢幼虫 腹脚は4対。鱗翅目の基本形。 この時点では亜終齢とは判らなかったのだが、 特大フィルムケース型容器にいれた…

赤いキシタバ

6月に入って飼育中の蛾が羽化した。 まっ黒けのけ 腹面は白っぽい。 後翅の紅色が覗く。 オニベニシタバ Catocala dula 表側を明るく撮り直してみた。 幼虫は4月の最終週の休みにウバメガシの枝で見つけた。 首のあたりがプックリ膨らんでいる。 ここには…

お尻の黒い女の子。シリグロハマキ

5月中旬のお散歩コース。 やたらといた蛾。 シリグロハマキ Archips nigricaudana のオス。 メスはこちら。 シリグロハマキ Archips nigricaudana のメス。 メスはまだ少なかったので発生の初期のよう。 模様は全然違うけども同じ種類。 性的二型とか言うや…

もふもふのミノムシ

フィルムケースに入れていた小さなミノムシが羽化した。 ナラツツミノガ Coleophora levantis 超地味っ! ツツミノガ科はほとんどの種が無地の黄土色なので 成虫だけを見ても素人にはまず同定は不可能な気がする。 ただ、幼虫の巣の形と寄主植物が判れば か…

眼力が衰えたわけではないと思いたい

今年はお散歩コースにヤママユガ科の幼虫がいません。。。 (´;ω;`) 毎年ウスタビガの幼虫は飼育して、大きくなったら お尻をつまんで「ちうちう」と鳴かせるのを楽しみにしていたのだけれど。 いくら老眼が進んだといっても1匹も見つけられないのは異常…

トゲトゲいもむし

ゴールデンウィーク中に見かけたいもむし。 腹脚が7対あるので鱗翅目ではなく膜翅目のハバチ類。 トゲトゲがスゴイ。 以前から見かける幼虫だが正体が判らずにいた。 一度飼育してみたが年1化のようで休眠期が長く、羽化には至らなかった。 飼育して判った…

ウスグロクチバの卵

4月中旬、カゴノキの葉裏に卵を見つけた。 卵表面の彫刻はヤガ科に見られる模様だ。 持ち帰り。4日後に孵化。 前方の腹脚が退化している。 1週間後、以前飼育した幼虫と同じ姿になって正体判明。 ウスグロクチバAvitta puncta 2齢幼虫 と言うことで冒頭…

幼虫のバリエーション・・・・・ブナキリガ

この春見かけたブナキリガ Orthosia paromoea ・・・・ をフィルムケースに入れておいたら卵をごっちゃり産んでしまった。 ブナキリガ Orthosia paromoea の卵 仕方がないので(?)飼育。 産卵から4日後 ブナキリガ Orthosia paromoea ヤガ科によく見られる模様。…

お地蔵さんにいた白い虫。

日曜日のお散歩中に見かけた白っぽい虫。 お地蔵さんに止まっていた。 ハナアブ的な何かが羽化したてで休んでいたようだ。 ぱっと見コシボソハナアブか何かかと思ったが、違和感がある。 腹端には前方に曲がった尖った産卵管。 こんなハナアブのメスはいない…

お地蔵さんの卵

お地蔵さんの、と言うよりお地蔵さんに産み付けられていた卵。 3月28日に見つけた。 表面に特に彫刻も無いのでヤガ科ではない、くらいしか判らない。 黒真珠的な? 試しに10個ばかり剥がして持ち帰った。 5日後に孵化。 生まれたては頭でっかち、体長…

黒い角

気が向いたときに時々持って帰る腐葉土。 3月の中旬に持ち帰った腐葉土にいた微小貝。 ミジンヤマタニシ Nakadaella micron 大人になっても直径2㎜弱の大きさ。 でもいっちょ前に蓋がある。 腐葉土には極々普通に見られる貝である。 その中に少し変わった…

ハルノチビミノガ

日曜日は雨模様でいまいちだったが、土曜日は天気も良く休みだったので、 私的スプリングエフェメラルであるヘリグロホソハマキモドキを見ることが出来た。 私の思うスプリングエフェメラルの条件とは ・早春の一時期に発生する。 ・昼行性でお日様が出ると…

窓付き物件

2月に書いた流れの速いところにいるブユの様子を見てきた。 蛹だらけだった。 と言うかほとんどの蛹が羽化していた。 お持ち帰りして拡大。 呼吸糸は流れの緩やかなところにいた種類よりはずいぶん短い。 急流だと酸素たっぷりなので短くても間に合うのだろ…

ナガハムシダマシの幼虫

2月に持ち帰ってタッパーに詰めておいた腐葉土、 久しぶりに見たら歩いていた幼虫。 普通、「ゴミダマ」と呼ばれるゴミムシダマシ科っぽい外形。 でも毛深い。 腹端部の拡大。 二段になって特徴のある尾突起。 頭部拡大 先っちょが丸い触角は2節しかない。…

春のカップル1号・・・ニホンハナムグリヨツメハネカクシ

雨上がりの日曜日。 予報は晴れだったが、曇りがちのお天気。 雨の雫が残っており、虫の出がイマイチ。 満開の梅も静かなものである。 がジッと見ていると、、、なんかいる。 ハネカクシの仲間だ。 花にいるからハナムグリハネカクシの仲間かな? 暖かくなる…

スリッパ型の繭・・・ブユの1種改めササツノマユブユ

ちょっと前の記事で紹介したブユの幼虫がいた場所から2m離れたところ。 幅50cm、水深2cm程度。 砂が溜まった流れの穏やかなところである。 こぶし大の石を拾い上げ、老眼鏡越しに目をこらす。。。 ! 前回のとは色目が違うブユがいる。(緑矢印) 黄色矢…

シロフフユエダシャクの♂交尾器

この間、シロフフユエダシャクを 「ヒロバフユエダシャク初見」 とかつぶやいてしまって、早速指摘されてしまった。 ハ、ハズカチィ。。。 だからと言うわけではないのだが、 以前「ヒロバフユエダシャクの♂交尾器」を貼ったので、 シロフフユエダシャクの交…

ブドウトリバ

寒いながらも陽射しがあればほんのり暖かい今日この頃。 ウメも香る程度に咲いている。 日曜日のお散歩では成虫越冬していたと思われる、 ちっちゃな蛾を見つけた。 ブドウトリバ Nippoptilia vitis 採集して1mmスケールを入れて撮影 冬を耐え抜いて翅はボ…

脚が1本、唐傘お化け?

ここで言う脚は前脚のことで足のことではない。 祭日のお散歩コース。 寒さが緩んだものの風が強いので、風裏の谷筋を歩いた。 写真でみると何だかイイ感じに見えますが、200メートルも下ると涸れ沢になってしまうショボイ流れである。 水が流れている長さは…

消去法でいくと・・・

昔々、拙ブログで紹介した虫で、 シコクチビマルトゲムシとした画像があるが、 (該当記事-->「冬越し虫 2題」)本州産のはどうも別種のよう。 と言うのは最近なにげなく眺めていた「日本昆虫分類学会誌」に 本州産のチビマルトゲムシについての新種記載が …

タデハバチの♂

ちまたの生き物ブログ同様、この季節はネタ不足である。 ということで過去写真から。 昨年の9月に見つけたハバチ。 調べて見たら、珍しく種まで同定できた。 生態写真は撮らず。 標本写真(ずぼらして片展翅) タデハバチ Allantus nigrocaeruleus ♂ ハグロ…

イチジクキンウワバの♀交尾器

昨年暮れに羽化しちゃったイチジクキンウワバ、 季節はずれでドウシヨウもないので交尾器の観察をした。 こんなの。 イチジクキンウワバ Chrysodeixis eriosoma の♀交尾器、横向きの図 交尾嚢(corpus bursae)の拡大 目立ったシグヌム(硬化部)は見あたらない…

翅を隠していないハネカクシ

歩いているだけではロクに虫を見ないので、 昨年末に刈って積んでおいた笹の束を シートの上でしばいて落ちたものを持ち帰ってみた。 で、いたのがこんなの。 カッコイイ 全体 アバタコバネハネカクシ属の1種 Nazeris sp. 体長は5mm。 せめて2㎝あったら…

腐葉土にいたカメムシ

お散歩コースでは複数種のフユシャクがちらほらと出始めた。 しかし当ブログで既に紹介済みのものばかり。 それではと冬の定番、腐葉土をひと掴みして持ち帰る。 暖かい部屋でジッと見ていると、うぞうぞと色々蠢いている。 その中から初見の虫が現れた。 モ…

2015年、初蛾

皆様、あけましておめでとうございます<(_'_)> 本日、初詣に行った近所の八幡さんでこんなのがいました。 ナミスジフユナミシャク Operophtera brunnea ♂ 今年の初蛾であります。 ではでは今年もボチボチと週1更新を目指して やっていきたいと思います。 ペ…

イチジクキンウワバの蛹

年末に一年の疲れが出たのか、 休みに入った途端風邪引いてしまった。 段々トシに勝てなくなっているのう。 さてさて、 山でよそのおじいさんが勝手に開墾している畑、 にあった繭。 2014.12.21 持ち帰ったら、、、、 イチジクキンウワバ Chrysodeixis erios…

普通種の美麗種・・・ピンクの小蛾

今週もこれといった虫がいなかった。 ので、 過去の虫を貼っておしまい。 9月23日のお散歩コースにいた小蛾。 アカマダラメイガ Oncocera semirubella 前翅の色彩には変異があり、写真のはきれいな方。 前縁の白い帯がないのや、翅全体が暗褐色のタイプも…