2005-01-01から1年間の記事一覧
皆さんカマキリの卵はご存じだと思います。 では、写真の指先にあるちっさなかたまり・・・ これもカマキリの卵なんです。名前は ヒナカマキリAmantis nawai お母さんは10月の記事で紹介しました。 ほんの5・6mmの小さなかたまりなのに、ちゃんとカマキリらしく…
冠毛が開く直前のコウヤボウキ。 ピンク色の冠毛がなかなかステキである。 形はうちの奥さんが持ってた化粧筆に似ている。 花時の写真はコチラ
全国的に真冬状態です。ここ神戸のお散歩コースも雪が残ってます。 さて、成虫で冬越しする昆虫は数あれど、冬に活動する昆虫はあまりいません。 フユシャクの仲間を紹介してきましたが、ハマキガという小さな蛾の中にも冬活動するものがいます。 今日見つけ…
1週間ほど前は、クロスジフユエダシャクがたくさん飛んでいたが、最近はクロオビフユナミシャクOperophtera relegata♂をよく見かけるようになった。♀はやっぱり翅が退化して小さく飛べない。 この種類は昼間は活動せず、夜活動するそうである。 そのため、…
ふたのついた不思議な入れ物。。。 これ、虫の卵です。 この間の日曜日にヤブをワシワシ歩いてたら肩にニホントビナナフシMicadina phluctaenoidesがとまってました。寒くて動けないようだったので、うちに連れ帰って木の葉を与えてたら卵を産みました。 ふたの…
お散歩コースで、ダニを2種類見つけました。 右の赤い方は、ナミケダニの1種です。色が赤くていかにも血を吸いそうですが、虫などを食べる無害な生き物です。体長は3mm程度。体表には細かい毛が生えていて、ビロードのようです。 左は、チマダニの1種で…
他の昆虫が卵や蛹で冬越ししている中、元気に飛び出す変わり者がいる。フユシャクと呼ばれるグループで、毎年12月初旬に1番手で発生するのがクロスジフユエダシャク Pachyerannis obliquaria(写真:♂) 雑木林を散歩してると昼間ちらちらと飛んでいるのは…
きのうのお散歩コースは1日雨で、いつもハエでにぎわっているヤツデの花も開店休業状態でした。 そういえば娘が小さいときには、ヤツデの花を「ハエのレストランじゃ」と教えていたなぁ~。 ハチがいない冬場に咲く花は蜜源が浅く、ハエのような口の短い虫…
昆虫の中には冬眠するでもなく成虫でうろうろしながら冬を越すものがいる。 ハナアブやハエの仲間によく見られるが、写真は、 ホソヒラタアブEpisyrphus balteatusの♂。。。(だと思う。違ってたらオシエテくださいハエ男さん、同定どうもです。) 冬の間も日が…
六甲山系に多いネザサの葉っぱには、ラッパ形の小さな傷をよく見かけます。 これ、小さな蛾の幼虫が潜ってます。名前は ウスイロカザリバCosmopterix victor。 中には3mmほどの幼虫が薄皮1枚残して上手に食べ進んでいます。このまま六甲おろしの中を冬越し…
休みの日は、いつものお散歩コース 日だまりに小さなハートマークが見えた。 エサキモンキツノカメムシSastragala esakiiだ。 カメムシの仲間は成虫で冬越しするものが多く、この子も冬越しする場所を探している途中だろう。 真冬に枯れ木の皮をめくると、迷…
晩秋から初冬にかけて毎年見かけるのが、 ミノウスバPryeria sinica 翅には鱗粉が少なく寒そうであるが、 体は高級毛皮コートを羽織っているかのようである。 寒くなる頃現れて卵を産んで死んでしまうのだが、 卵には丁寧に体毛をかぶせてある。 卵はこんな。
かじかんでじっとしている虫がいた。 クロスズメバチVespula flaviceps lewisiiの♂だった。 スズメバチの仲間だが、ミツバチと同じくらいの小さなハチである。 ♂は女王蜂候補と交尾して年内に死んでしまう。 交尾できれば運がいい方で、ほとんどが交尾もでき…
いつものお散歩コースで、しゃがみ込んでコウヤボウキの花の写真を撮っていると、 かたわらに何か動く影。。。 イシノミの1種 Machilidae G.sp.も、お散歩中だ。 昆虫は幼虫・蛹・成虫など、変態をしながら成長するが、イシノミは生まれたときから親のミニチュ…
苔むした石に、何か気になるシルエット。。。 近づいてみると、それは ケンモンミドリキリガDaseochaeta viridisだった。 見事に背景にとけ込んでいるが、拡大するときれいな緑色だ。 キリガと名の付く仲間は、晩秋や早春の寒い時期に現れる変わり者だ。変わり…
今の時期、あちこち飛び回ってウッカリ握るとくさいにおいをまき散らす、 マルカメムシ Megacopta punctatissima よくベランダの洗濯物に付いて、世の奥様方を困らせているやつである。 でも、チッコイ体で一冬過ごす場所を一生懸命探している途中なのであり…
蛾とひとくちに言っても、大きさはさまざまである。 写真のエレガントなハンサム君は ヒメヤママユSaturnia jonasii と言って今の時期に現れる大きな蛾だ。 左下のカワイイのは、 コハモグリガの1種Phyllocnistis sp.で、幼虫が葉っぱに潜る、いわゆる「字書…
コカゲロウの顔のアップを貼りました。 興味ある方はご覧ください。
エノキの幹に泥がべったり張り付いている。(写真左) 少しめくると、中にはトビイロケアリに守られた ヤノクチナガオオアブラムシ Stomaphis yanonis がいた。 体長は3mmほど。なのに倍以上の口がついている。(矢印部) スズメガのストローが長いのは、筒の長…
はかない虫の代表格が、これになるのかな? コカゲロウ科の一種Baetidae G.sp. カゲロウの仲間は、幼虫から成虫になるとき、「亜成虫」と言う段階を踏む。 幼虫が脱皮してまず空中に飛び出すのだが、そのときはまだ亜成虫で翅がややくすんでいる。で、 適当な…
この形を見て、お相撲の行司さんが持っている軍配を思い浮かべる人は多いんじゃないかと思う。名前は、 トサカグンバイStephanitis takeyaiと言う。 グンバイムシ科の仲間で、カメムシやアブラムシの親戚だ。 お散歩コースでは、ネジキについて葉を白くして…
秋になって涼しくなると、姿を見せるアリがいる。 クロナガアリMessor aciculatusだ。 クロヤマアリを少し小さくしたようなアリだが、生活スタイルは変わっている。 秋から真冬にかけて、主としてイネ科雑草の種子を巣にため込んで、残りの季節をずっと地中…
シャチホコと言えば、天守閣のてっぺんのアレであるが、蛾の中にもシャチホコガ科と言うのがいて、幼虫の静止姿勢がシャチホコのようにそっくりかえっているのが特徴だ。 今日お散歩コースで見かけたのは、それらとは別のヤガ科の仲間で、 フサヤガEutelia g…
日曜日に近所で採った蛾を標本にすることにした。 エビガラスズメAgrius convolvuliだ。 口のゼンマイ(正しくは口吻という)を試しに伸ばしてみたら、なんと110mmもあった。 体長が40mmだから、ほぼ3倍の口を持つことになる。 これだけあれば、どんな…
ササキリ Conocephalus melaenus 写真は♀で鳴かないが、林道脇の笹にとまって、 ジキジキジキ・・・・とよく鳴いている3cm程の虫だ。 秋になって気温が下がると、鳴く早さが遅くなって 風情が出てくる。 鳴き声を聞きたい方は、「虫の音WORLD」というサイトのココで…
まるで花火。複雑な毛をした幼虫の頭だ。 名前はアカヒゲドクガ Calliteara lunulata ドクガの仲間だが、毒針毛はないので、かぶれたりはしない。 でもいじり回すと毛が刺さって少しかゆくなることがある。 マ、そんな人はそうそういないと思うけどね。
日本で最小のカマキリである。 ヒナカマキリAmantis nawai 大きさは2cm弱。翅が無くても立派なお母さんである。
変な顔。変な形。変なとまりかた。 ウスマエグロハネナガウンカZoraida pterophoroidesという長い名前の虫である。 ネットの掲示板で教えていただいた。 体は5mmほどなのに、翅は2cmもある。 セミやヨコバイ、ウンカの仲間で、ストロータイプの口なのに、 …
今日は形のオモロイいもむしに出くわした。 ジャコウアゲハAtrophaneura alcinousの幼虫である。 大きさは4cmほど この姿でサンショやカラタチについているアゲハの幼虫と同じ仲間だから不思議である。 蛹の形が、あの番町皿屋敷に出てくるお菊さんが吊され…
やってきました日曜日。 いつものお散歩コースで、ヤマノイモがツルだけになっている。 キイロスズメ Theretra nessus だ。 スズメガの仲間の幼虫は、一部にこんな目玉模様があって、ヘビに擬態して身を守っていると言うが、 ワシから見れば、かわいいだけだ…