冬の蛾、春の蛾
3月最初の休みは久しぶりにヨイ天気。
ルンルン気分でいつものお散歩コースへ。
今シーズンはまだ一度も見ていないフユシャクの♀がいた。
今日見かけたフユシャクの♂は、クロテンフユシャクInurois membranaria なので、この♀もたぶんそれであろうと予測。もうおなかが縮んでいるので卵はほとんど生み終わっているようだ。
本当はもっと上の方まで登っていきたかったのだろうが、横枝に迷い込んでしまったのか細枝の先っちょでボーゼンとしていた。
歩いていると、足元からシロフフユエダシャクAgriopis diraがちらちらと飛んでいく。
気温が高いので活発だ。
不時着したところをパチリと1枚。
フェンスの陰には小さな蛾。
ハイイロフユハマキKawabeia razowskiiだ。
名前に冬がついているが、どちらかと言うと、早春の蛾だと思う。そっくりさんにウスグロフユハマキがいるが(以前紹介、記事はコチラ)、こちらは初冬に出現する。
どうやら季節で住み分けているようだ。
最後を飾るのは帰り道の外灯の下。
電柱にでーんと止まっていたのはトビモンオオエダシャクBiston robustus。
エラク翅の黒っぽい個体だ。
蛹で冬越しし、早春に羽化して産卵する。幼虫は巨大なシャクトリムシで、角があるカッコイイヤツである。(以前紹介、記事はコチラ)
春本番にはまだ早いが、陽射しさえあれば、いろいろと出会いがあるものです。
そんなにめずらしいものではないが、毎年の顔ぶれに会えるのはウレシイものである。
めでたしめでたし。