丸いグンバイ・・・・マルグンバイ
日曜日は雪の降る寒いお天気。でも風は弱いので体感的にはそれほどでもない。ということで、午前中はいつものお散歩コースへ。
この間、大移動していたオオワラジカイガラムシ達は多くの者がアラカシに取りつき、甘露(つまりおしっこと言うかうんちと言うか、要するに排泄物)を落として付近をべたべたにしていた。
さて、今回は少し方角を変えて、北側の団地を造成する際に切り崩した山ののり面に足をのばしてみた。植生としては面白くないところなのだが、一部に岩盤が露出して、地下水がしみだし、コケが生えている所がある。
ちょっと目的があって、そのコケをひとつかみ持って帰った。雪も降っているし、長居は無用である。
その目的というのがこれ。
コケにつく、マルグンバイの仲間だ(左;♂、右;♀)。
グンバイムシの仲間は、相撲の行司さんの軍配ににているからその名があるのだが、このグンバイ、丸いのである。かわいいのである。コケにつく変り者の虫だ。
2年ほど前に、豊岡市の方で初めて見たのだが、本ブログは一応地元の虫を紹介する事にしているので、貼ることができなかった。
このマルグンバイの仲間は現在日本産が4種記録されている。その中で体型の丸いのは3種類。で、その3つは縁の膜質部で区別するそうだ。つまり、1列がマルグンバイ、2列がミヤモトマルグンバイ、3列がツルギマルグンバイなのだそうだ。以前かめむしBBSで教えていただいた情報だ。
ただし、まだこの仲間は調べ尽くされていないようで、この分類方法は暫定的と言うか、将来的に変更されるかも、ということである。一応2列の部分(青矢印)があるので
ミヤモトマルグンバイAcalypta miyamotoi
ということにしておきます。
この虫は飛べないそうであるが、近所の団地や道路にかこまれた狭い山地に生き残っているのにチト感動した次第。