旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

目があるとカワイイ?・・・・リンコデムス

昨日の記事で、出会いはイボタガ程度と書いたのだが、雨の日ならではの生き物もいた。

ヤブツバキの幹にいた、変な生き物。

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左側は私の指。どちらも変な生き物ではあるが、紹介するのは矢印で示した、ちいさなちいさなミミズのような生き物。

節が無いからミミズではない。

角も槍も出していないので、ナメクジでもない。

この間、コウガイビルを調べたときに似たのがいたような?
そこでデジカメ画像を拡大して見ると、

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矢印のところに、一対の目があった。(画像クリックで拡大)
これが決め手。

リンコデムス科の1種Rhynchodemidae gen.sp.

長らくお散歩しているコースではあるが、初めて見る生き物である。
と言うか、人生初お目見えである。

この間紹介した、コウガイビルに近い生き物である。

もう、はじっこの生き物過ぎて、科の名前もおざなり感たっぷりである。

以下「日本産土壌動物」より、リンコデムス メモ
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日本産陸棲ウズムシ目Tricladidaは、コウガイビル科、リンコデムス科、ゲオプラナ科の3科を含む。
水棲のウズムシには有名人のプラナリアがいる。
リンコデムス科もカタツムリなどを補食する。
リンコデムス科には、ニューギニア原産とされるニューギニアヤリガタリクウズムシがおり、1990年に琉球諸島に侵入し、在来の陸貝に大打撃を与えているそうだ。最近、小笠原でも確認され、ヤバイ状況になっているようだ。
ニューギニアヤリガタリクウズムシアフリカマイマイの防除目的で太平洋諸島の一部に移入されたものが、在来の陸貝も捕食しながら急速に分布を拡大したそうだ。
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ナメクジ駆除には、せいぜい近所の山から採ってきた在来のコウガイビルにしておいて欲しいものだ。

ここで見つけたのは、在来の小型の種類らしい。
が、分類には、生殖器官の解剖学的・組織学的研究にもとづかないと、最終的な決定は下せないそうだ。

こまかい種類までは判らないが、目があるだけで、ミミズよりかはカワイク見えますね。

そうそう、これを見たときウズムシの仲間だとピンと来たのは、以前タロさんという方のブログ「風の色、雨の匂い」で見たことがあったからです。
そのときの記事がこちら。「リクウズムシの一種