旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ヒゲモジャおじさん

寒い週末である。が、いつものお散歩コースへ。
ここは風化花崗岩で出来た六甲山系であるため、水はけがよく川らしい川はないのだが、あちこちにある砂防堰堤の下部には年中水が溜まっている場所がある。その水溜まりをのぞき込んでみると、小さなミノムシが沈んだ落ち葉を食べている。「へ~、トビケラの幼虫がいるんだ。」などと感心しながら見ていると、水面上をピコピコと泳いでいくボウフラが見えた。
だが何かが変。普通のボウフラは水面にぶら下がっているものだが、くだんのボウフラは水面にへばりついた状態で泳いでいく。そのうち岸辺の落ち葉にとりつくと、「U」の字になってじっとしている。
気になるので、数匹をフィルムケースに入れてお持ち帰りしてみた。
拡大してみると、しっぽがスゴイ事になっている。

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まるでヒゲモジャ・モミアゲのおじさんである。私も無精ヒゲを伸ばすこともあるが、ここまでにはならない。
何はともあれ、図鑑で調べてみました。

ホソカ属の1種 Dixa sp. というところまでは判りました。

日本産は10種ほどに区別されるがはっきりと調べられていないようだ。蚊に似ているが「カ科」ではなく、「ホソカ科」という別の分類群に入る種類で吸血しないそうだ。
ヒゲモジャおじさんの目のようなところは気門。ここで呼吸します。
全体の写真はコチラ

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