葉上のピストル
日曜日、コナラの葉上に不思議な蓑が立っていた。
ピストルミノガの1種 Coleophora sp.
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いわゆるミノムシの仲間のミノガ科とは別のツツミノガ科に属する。
ツツミノガ科 Coleophoridae の日本産の種は Coleophora 属の
60種余りが知られているがさらに増える見込みであるとのこと。
ほとんどのツツミノガ科は文字通り筒状の蓑を作るが、
一部の種類はピストル型の蓑を作る。
図鑑からピストル型の巣を作るものを抜き出すと、
ヤナギピストルミノガ、
リンゴピストルミノガ、
シラカバピストルミノガ、
ミヤマピストルミノガ、
カシワピストルミノガの5種。
そのうち、ブナ科を食すのはミヤマピストルミノガ Coleophora quercicola と
カシワピストルミノガ Coleophora melanograpta の2種。
でも2種の食樹はミズナラ、カシワ、クヌギなどでコナラの記録は無いようだ。
この2種は以前はナラピストルミノガの1種として扱われていた時期があったそうだ。
おもしろい蓑を作る種類であるが、成虫は科全体として地味で単調な模様の種類である。
成虫が出たら交尾器で判るような気はするが、
プレパラート標本を作るときに押しつぶしすぎると判らなくなる
とか微妙な差異を見る必要がある種類があるとかで、
一筋縄ではいかない気もする。
第一、未記載種の可能性もあるしぃ~。
お持ち帰りしたものの、どうなる事やら?
※追記
羽化成虫の画像はコチラの記事。↓
「ピストルミノガの1種の成虫」
ではまた