シギゾウムシの産卵管
日曜日のお散歩。
曇っていたが、わずかに晴れ間が見えたときにツクツクボウシが鳴いた。
夏もいよいよ終わりである。
てくてく歩いていたら、靴にチクチクと違和感が。
なぜかシギゾウムシが挟まっていた。
何で?
シギゾウムシ類はナガーイ口で穴を明け、その奥底に卵を産み付ける。
そのために口吻と同じ長さの産卵管を腹部に収めているそうな。
しかしゾウムシの腹部は小さい。上翅の半分くらいの長さしかない。
ここに体長と同じ長さの口吻と同長の産卵管を収めるのは無理がある。
と言うことで連れ帰り、、、、
産卵管を引っ張り出してみた。
クリシギゾウムシ Curculio sikkimensisだと思う。
産卵管は2重構造になっており、
①の管が②の管に収まって腹部に入っていた。
振り出し式の釣竿みたいな。
穴を開ける口吻と違い、産卵管は柔こかった。
開けた穴の底まで挿入するのは苦労しそうな感じ?
この中を卵が移動してドングリの奥深くに生み付けられる。
産卵管の先っちょ
感覚器の尾毛がちゃんと付いていた。
オマケ
ふ節の拡大
ふ節第3節は幅が広く、粘着毛がびっしり!
踏ん張って穴を開けなくちゃいけませんからね。
ではまた