旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

お菓子の家・・・・コガシラコバネナガカメムシ増殖中

9月最後の日曜日。
お散歩コースでは、野ブドウなどの紅葉がはじまった。

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秋のはじまりである。

話変わって、竹筒の中と言うのは、外界から隔絶された非常に安全な空間であるが、まず中に入るのが大変である。
健康な竹の場合、中に侵入することは、ほとんど不可能であるが、タケノコ、あるいは伸びたばかりの柔らかい若竹のうちは、いもむしなどに噛られて穴を開けられてしまう。
(以前紹介したハジマヨトウとか)

食害がひどいものはもちろん枯れてしまうが、少し食べて移動してしまった物はそのまま成長し、小さな穴の空いた竹筒がてきあがる。

こうして出来た空間を他の生きものが放っておくはずがない。

と言うわけで、お散歩コースの奧にあるマダケ林に行ってみた。

穴の空いた竹はすぐにみつかった。

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ノコギリでずんバラリンとちょんぎると、切り口からパァーッと独特の匂いがたちこめた。(ここで、パァーッと光ればかぐや姫の登場であるが、そうは行かない。)

パカッと割り拡げてみると、いるはいるは幼虫から成虫までギッシリとつまっていた。

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ひぃぃい~~~~!
コガシラコバネナガカメムシIschnomorphusPirkimerus japonicus のコロニー
10月4日学名訂正・・属が移動されていた。。。。)


こんなにいて竹が枯れないのが不思議。
まぁ、地下茎に送る同化産物を横取りして吸っているだけだから、地下茎でつながっている竹からすれば影響は少ないのかもしれない。
あとは、うんち処理が問題になるのだが、チョウバエの一種やヌカカの仲間、コナダニ類が担当しているようだ。

持ち帰った竹から羽化したチョウバエ科の一種。

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差し渡し2mmほどの微小種。
詳しい種名は判りまへん。

私の観察なぞは断片的なので、詳しいことは以前リンクしていただいた高橋敬一氏の「コガシラコバネナガカメムシとは何か?」のページを御覧ください。


さて、ちょっと今回はキショイ画像だったので、、、、、

ヤマジノホトトギス(?)の花が咲いていたので、最後に貼っておきます。

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それではまた来週。