シダを食べる蛾。その2・・・・・カニクサシダメイガ
この日曜日は朝から土砂降り。。。。。
それでもちょっと小振りになったので、いつものお散歩コース。
キノコが元気。
そんなこんなで、虫の方は、、、、、、、、
その前の週に見つけた虫についてです。
カニクサを食べる蛾として以前ヒメツマキリヨトウを紹介したが、その第2弾。
この間の日曜日、草の葉影でチイサナ蛾を見つけた。
カニクサシダメイガ Neomusotima fuscolinealis
鱗粉が擦れてしまっていて、もうお年寄りのようだ。
名前にあるとおり、幼虫はカニクサを食草とする。
そこでお散歩コース沿いのカニクサを眺めながら歩いてみた。
カニクサシダメイガの幼虫はカニクサの葉裏でかるく糸を張り巡らして、うんちを綴ってかたわらに溜めておく。
繭を作る際の材料にするためだ。
で、このうんちを目印にカニクサの葉っぱをめくりながら探していくと、
いたいた、
カニクサシダメイガの幼虫。
第5・6・7腹節の気門が角状に飛びだしており、おもしろい。
第7腹節の気門。
2・3日で溜めたうんちで繭を作り、蛹になったが、
蛹になったらなったで、さらにツノツノした形に、、、
幼虫時代と同じように、角の先端に気門が開口している。
頭に生えているように見える角も、前胸にある気門が突出したものた。
なんだかオニボウフラ(カの蛹)みたい。
このカニクサシダメイガ、
シダメイガ亜科というグループに属しているが、
仲間には、~ミズメイガという名前の蛾が多い。リンク先は、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の該当ページ。
(勝手にリンク、ゴメンナサイ<(_'_)>)
以前はミズメイガ亜科という、幼虫が水棲生活をする蛾のグループに入れられていた種が多く、この2亜科は割と近縁なようだ。
シュノーケルの様な気門の形状を見ると、なんとなく納得できるような気がします。