旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

私的スプリングエフェメラル

 この休みはポカポカ陽気で、お散歩コースではタチツボスミレが開花していた。

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ところで、スプリングエフェメラルと言う言葉がある。
一般的にはカタクリなどの植物を指すことが多いが、虫好きの人ならご存じのとおり「春の使者」と言うような意味で、代表的なものがギフチョウというチョウチョである。


実家(京都の山奥)に帰れば、すぐ近所で飛んでいるチョウチョなのだが、今のお散歩コースでは見ることが出来るチョウではない。


ギフチョウの生態的な特徴は、春の一時期だけ成虫が羽化し、パパッと幼虫期を過ごして蛹になり、他の時期には見ることがない。ということだろうか。


という観点から見れば、なにもギフチョウだけが「スプリングエフェメラル」じゃない。
ということで、(ムリヤリだなぁ)

この休みに出会ったご当地の「スプリングエフェメラル」。

双翅目(ハエ目)代表。

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ヒロウドツリアブBombylius major

羽化間もない個体なのだろうか、翅の黒斑の色がまだ淡い。
少し飛んではすぐとまる。まだ翅ならしなのかも?

いつもはずう~~っと飛んでいて、なかなか写真を撮らせてくれない虫である。よく、日当たりのよい土むき出しの土手をホバリングしながら飛んでいる。こういうところに巣を作る単独性ハナバチに寄生する昆虫だ。

よそのブログではすばらしいホバリングの写真を見かけることがあるが、私の腕とカメラの取り合わせでは、無理な相談である。
その証拠にこの写真、影にピントがきてる。○| ̄|_

さて、この「スプリングエフェメラル」、蛾の代表選手は、たくさん候補がいて悩ましいところだが、やっぱり昼間活動する種類でないと春らしくないので、私としては以前紹介したこれを推したい。

insectmoth.hatenablog.com


まだここいらでは見掛けていないが、このヘリグロホソハマキモドキが出る頃には、春は本番である。

こういうの、チョウ・ガやハエではパッと思い付くのに、甲虫やバッタ、カメムシ類ではイメージがわかない。
なんで?