春分の日の朝は、雨風の音で目が覚めた。
傘を差して出かけたものの、ときおり傘がひっくり返りそうになる。
雨でびしょぬれの石垣に、いもむし1匹。
「あ~、困ったね」としがみついていたのは、
エグリヅマエダシャク Odontopera arida arida
ちょっと角ばった頭が特徴のシャクトリムシだ。
年2回発生し、幼虫か、蛹で冬越しする種だ。
昼近くになると雨があがった。
木々の新芽も伸びだした。
新芽の横には、紅色したタワシが1個。
オオバヤシャブシの雌花が咲いていた。
花と言っても、風媒花だから花びらがない。
紅色は雌蕊の色。
風媒花なのに、なんでキレイな色してるの???