旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

私の春告げ虫

春を告げる虫としては、一般的(?)にはギフチョウが有名であるが、そんなしゃれた虫は、私のお散歩コースにはいません。
そこで私が春を実感するのがこの虫である。

ヘリグロホソハマキモドキ Glyphipterix nigromarginata

1cmほどのちっちゃなちっちゃな蛾である。昼間活動する蛾で、丈の低い草地や登山コース沿いの日当たりのよい場所で、お日様が射すとチラチラとたくさん飛び回っている。翅はしんちゅう色に光り、銀白色の横線もあり、チビすけの割に凝った模様をしている。春早いこの時期の2週間ほどの間だけ見られる。この蛾がよく止まっているのが、

スズメノヤリLuzula capitata

イネ科かカヤツリグサ科とばかり思っていたが、図鑑を見るとイグサ科にはいるそうだ。幼虫時代はこの植物と関係があるのではないかと思っているが、まだ誰も幼虫を見たことがないようだ。あまり人と関わりのある虫ではないから、しょうがないのかも知れない。今年はちょっと探してみようかしらん?

写真はスズメノヤリの穂に止まるヘリグロホソハマキモドキ

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