旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

珍しげな名前

土曜日のお散歩でくっついてきたダニ。

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アカコッコマダニ Ixodes turdus ♀成体

スケールは1mmなので、体長は3mmほど。
ダニとしては大型である。
ツイッターでは最初、ケータイ写真でヤマトマダニとして呟いたが、
持ち帰ったのを拡大してみると、以前見たヤマトマダニと
全然違っていた。(以前の記事-->「ご近所のマダニ」)

ヤマトマダニより大きくて、体表の毛が短くて太い。
背板はやや長い菱形。

その他のアカコッコマダニの特徴(♀限定)

顎体部背面

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角状体は短く鈍端に終わる。


歩脚基部

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第1脚基節には外棘と内棘がありほぼ同長。


顎体部腹面

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耳状体は顎体基部の前側縁から急激に突出した四角形。

ともあれ検索表をたどったら、アカコッコマダニに行き着いて、
アカコッコって伊豆諸島固有の鳥だったよな?、、、
なんで?と思ったが、ネットを検索してみると
ダニのほうは結構あちこちで記録があり、普通種のよう。
アカコッコだけじゃなく、鳥全般、その他ほ乳類にもつくようだ。

紛らわしいから、さも珍しげな名前を付けるのはやめていただきたい。

分類は「ダニ学の進歩(図鑑の北隆館、1977)」をネタ元としました。

ではまた