ご近所のマダニ
巷でマダニが話題ですね。
国立感染症研究所のソース↓
重傷熱性血小板減少症候群(SFTS)について
2012年に初めて日本で症例が報告されましたが、
原因が初めて特定されたのが、2012年と言うだけで、
まあ、もともと日本に古くからあった病気の様です。
この原因ウイルスを媒介するのがマダニ類だと言うことで
騒がれているようだが、発症率も低いし
あまり気にしなくてもいいかな?と言う感想。
お散歩コースを歩いていても時々ズボンにくっついているが、
マダニ自体が肉眼で目視可能なので、見つけたら
私はライターであぶって退治してます。
私のお散歩コース(神戸南西部)で、
今のところ見かけた マダニ科 Ixodidae は2種。
キチマダニとヤマトマダニ。
今回は大きい方のヤマトマダニをご紹介。
ヤマトマダニ Ixodes ovatus Neumann,1899 未吸血♀ 背面
マダニ類は、雌雄で背板の大きさが異なります。
♀の場合は背板が胴体の半分くらいしかありません。
♂の背板は胴体のほぼ全長をおおいます。
♀の場合は卵を作るために大量に吸血しますから、
伸縮自在な皮膚面積が大きい方が便利なのでしょう。
ヤマトマダニ Ixodes ovatus 未吸血♀ 腹面
マダニ属Ixodes の特徴は、
逆U字型の肛門溝が肛門周囲を取り囲むこと。
目はない。
花彩はない(チマダニ属Haemaphysalis にある。そのうち紹介します。)
気門板は円形、または亜円形。
など。
ヤマトマダニの特徴は、
第1脚基節の内側に棘状突起(内棘)を持つ。
第2脚基節に外棘を持たない。
第1脚基節の内棘は短い。(長く鋭いのはタヌキマダニ、タヌキマダニの内棘は図を見ると第2脚基節にかかるくらい長い。)
など。
分類は以下の本を参考にしました。
「ダニ学の進歩(北隆館、1977)」日本産マダニ上科の検索 pp451-472
40年も前の本、、、、情報古いかも?。本書のマダニ属は16種。
若干の未記載種があるようなことが書かれているが、都市近郊のマダニなので、
たぶん間違いはないだろう。
おまけ
ヤマトマダニの拡大。
口下片の逆棘がマガマガしい。。。
ではまた