旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

スキバツリアブの砂ポケット

日当たりの良い砂地で時々見かけるアブ。

f:id:insectmoth:20170814184228j:plain

スキバツリアブ Villa limbata



おしりを地面に擦りつけるような仕草をしきりにする。
これ、腹端部のくぼみに砂粒を取り込むためだそうだ。

ツリアブ類はハチの巣に寄生して大きくなる。
卵を砂でカムフラージュして産むそうだ。

ただし、産卵から寄生の現場を観察された例はまだ無いようだ。
ハチの巣穴の近くに卵を産むかも知れないし、
勢いをつけて巣穴に投げ込むのかも知れない。

砂をまぶした卵を投げ入れる。。。。
消える魔球の第一段階である。
この意味が判る人はかなりのオッサンである。

それはさておき腹端部を拡大してみた。

f:id:insectmoth:20170814184524j:plain

 
毛がわさわさ生えた1対のスコップ状のものが見える。
これで砂粒を集めるようだ。
先端にはフォーク状の剛毛の生えた産卵器がある。

広げてみると、

f:id:insectmoth:20170814184319j:plain


広くくぼんだところに砂粒が詰まっていた。

砂粒を1mm方眼のグラフ用紙に出してみた。

f:id:insectmoth:20170814184402j:plain

0.2mm以下の砂粒が詰まっていた。


オマケ画像、頭部背面

f:id:insectmoth:20170814184440j:plain

後頭部の切り込みが何となくヒワイな感じ。。。

ではまた