神戸で琉球・・・リュウキュウフトスジエダシャク
ツイッター見てたら過去記事の不明ハバチとそっくりなのが
名前付きで貼られてた。
明後日の外来生物の観察会の資料作り。こんなのも登場する予定。Nematus tibialis.ハリエンジュにつく北米原産のハバチ。
ハリエンジュハバチという外来種らしい。
過去記事修正しました。こちら↓
「ヒゲナガハバチの1種」
さて本日は。
5月1日に見掛けた地味シャク。
普通種オーラを出しまくっているようにしか見えないが
パッと名前が出ないので持ち帰り。
フトスジエダシャクの仲間のようだけど、、、
よく判らないので交尾器出してみた。
ファルス(エデアグス)がめっちゃ長い。
越佐昆虫同好会特別報告に「日本産Hypomecis属とその近縁属に関する分類学的研究」があり、ここら辺のシャクガが詳しくまとめられている。
これによるとリュウキュウフトスジエダシャクと交尾器が一致した。
こんなにファルスが長いのは同属他種には見られなかった。
リュウキュウフトスジエダシャク Cleora injectaria ♂交尾器側面
リュウキュウフトスジエダシャク Cleora injectaria ファルス
ファルスの内袋を反転させようと試みたが半分ほどで破れてしまい断念。
巨大なコルヌトゥスが透けて見える。
リュウキュウと名前にあるくらいだから南方系の蛾なのだけれど、
日本産蛾類標準図鑑を見ると最近では鹿児島や高知、三重県でも採集記録があるそうだ。
こっそりと分布を拡げているのか今まで気が付かなかっただけなのか?
マ、いくら地味な蛾でも誰か気が付くだろうから北上して行ってるんでしょうね。
図鑑によると四国の太平洋側で晩夏から秋にかけて頻繁に見られるそうだ。
ウスバキトンボみたいなもんかな?
おまけ
本体を展翅したときに気が付いたが、前翅のつけ根にチイサナ透明窓があった。
性標みたいなもんかな?
ではまた