ゴミくずみたいな越冬巣・・・・・・マルギンバネスガ
お散歩行ってなくってネタも無いしドウシヨウ、と思っていたら
飼育中の蛾が羽化してきた。
以下経緯
今年の2月下旬、虫喰い痕のあるウバメガシの葉っぱ。
昨年の古い食痕か、とスルーしかけて部分的に食痕が新しいのを確認。
裏返すと、
葉脈から枝にかけて小さな巣が張られていた。
寒くなるまである程度成長し、年が明けて少し暖かい日は活動を再開して新しい食痕を残したのだろう。
お持ち帰りして3月中旬、
12mm程度に成長した。
頭部が丸っこい幼虫。
4月5日に見ると繭を作っていた。
蛹は薄緑色。羽化するまでこの色だった。
で、15日に羽化。
容器の蓋が傷だらけでチョイ見苦しい。
冷蔵庫で少し冷やしてそっと出して撮り直し
マルギンバネスガ Thecobathra anas
純白の翅に細かなさざ波模様。
後脚を爪先立ちにして頭を伏せており
まるで土下座をしているよう。
本種はこれが通常姿勢。
図鑑を見ると、クリ、クヌギ、コナラ、アラカシ、ツブラジイなどブナ科が食樹。まあ、ウバメガシも食うだろう。
近縁にトガリギンバネスガ Thecobathra eta と
ツヤギンバネスガ Niphonympha vera がいるが
マルギンバネスガと比べると前翅前縁が直線的で外縁はわずかにくぼむ。
あと、トガリギンバネスガは平地では見られないそうだ。
おまけ
終齢幼虫の脱皮殻
ではまた