旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

オオシマカラスヨトウの♂交尾器

どうもです。
お散歩コースにはフユシャク類が見られるくらい。

ネタになりそうなものがないので、標本箱からネタを探す。

以前ナンカイカラスヨトウの交尾器を紹介したとき、
オオシマカラスヨトウの交尾器もそのうちに。
と書いたまま、ほったらかしなのを思い出したので、
オオシマカラスヨトウの標本を引っ張りだした。

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オオシマカラスヨトウ Amphipyra monolitha surnia
以前幼虫の記事で2006年に飼育羽化した分。

交尾器を傷つけないように、腹部の半分くらいをハサミで切り取る。
アルコールにひたしてから、10%の苛性カリ水溶液に浸けて加熱。
(アルコールにひたすのは苛性カリ水溶液が浸透しやすいから)

んで、筋肉が溶けたところで水洗、毛の除去、整形。

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オオシマカラスヨトウ Amphipyra monolitha surnia ♂交尾器
挿入器(phallus)は除いた状態
羽化2日くらいで展翅した個体なので、交尾器の硬化が完全でなかったのか?、
バルバ(valva)のかたっぽが破けちゃった。
以前紹介したナンカイカラスヨトウの交尾器とほとんど差異がない。

次に、肝心の挿入器(phallus)

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内袋(vesica)は反転させた。
立派なコルヌティ(cornuti)がずらずらと並んでる。
この本数は、ちょっと重なり合って見がたいが、このオオシマカラスヨトウでは14本あった。
以前見たナンカイ~のコルヌティは10本だった。

と言うことで、1匹ずつの比較で少し心許ないが、
コルヌティの数で2種の間には差異があるようだ。

ではまた