アシジマカネタタキ
ネタ不足につき、ちょっと前の採集品。
スィーピング(※)してたら入ってきた虫。
(※ スィーピングとは適当に捕虫網を振り回し、
運悪く入ってきた虫を捕る採集方法である。)
アシジマカネタタキ Ectatoderus annulipedus
2012.10.13
チンチン鳴いてるカネタタキと同じ大きさ。
アシジマカネタタキの名前は足に縞模様があるからだが、
カネタタキOrnebius kanetataki にも縞模様はあるので注意。
形態でカネタタキと違う所は♂の前胸背。
アシジマカネタタキの前胸背は大きく発達して短い翅を隠してしまっている。
アシジマカネタタキを横から
外からは見えないが、ちゃんと翅はある。
ちょっと猫背になってもらって翅を示す。
前翅前縁に黒斑があり一対をなす。
翅があるから鳴くのだけれど、高音かつ小さい音なので
ヒトには聞き取れないそうである。
仲間内で聞ければいいんだろうけど、けちんぼですな。
バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑によると、
台湾にある上記学名のタイプ標本を調査したら、
日本産のものは別種に当たるそうだ。
さらに本州、四国、九州産と南西諸島産は、また別の種類になるそうだが、
現時点では詳細不明のため従来の学名を使う。だそうだ。
チョウチョとかのメジャーな虫と違って、雑虫の類は研究課題がいっぱいですね。
ではまた