旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

またやっちゃった。・・・卵のお化粧2

3月最後の日曜日。
天気は良いが、風が冷たい。
それでも、ヤマザクラは満開、コバノミツバツツジはそろそろ見ごろとなってきた。

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今の頃は、コナラやクヌギも木によっては、新葉を展開している。
これらに同調するように植食性の虫たちも活動する。

キリガと呼ばれる蛾の一群がいる。
秋遅くに羽化しそのまま成虫越冬するものと、早春に羽化するものがいるが、キモとなるのは早春に食樹に産卵をすることである。(例外もある。)
食樹の新芽が吹く頃に、ちょうど幼虫が孵化するという算段である。


かなり長い前置きであるが、これからが本題。
2週前の日曜日、寒そうに止まっている蛾がいた。

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キリガの仲間であることは判ったが、似た種類がいるので、取りあえずお持ち帰り。(蛾は好きだが同定能力はそれほどはないのだ。)

カシワオビキリガConistra ardescensかな?
という結論に達したところでそのままおいておいた。
翌翌日、
中身が増えている。
卵が二百ばかり。
しぇぇ~~!

以前、スモモキリガで同じことをやってしまい(過去記事参照「卵のお化粧」「スモモちゃん」)、睡眠時間を削って飼育したことで、もう懲りているはずなのだが、ヤッパリこれもなにかの縁である。
飼育することにした。

産卵当日は薄黄色。

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表面の彫刻模様は、スモモキリガとよく似ている。
この彫刻模様はヨトウガともよく似ている。
ヨトウガ亜科に共通なのかも知れない。

翌日にはもう模様がついていた。

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スモモキリガとやや似ているが、はちまき帯が太くて色が濃い。

5日後には、はちまき帯は小豆色と呼べるくらい濃くなっていた。

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あとのことを考えずに写真を撮っているので、拡大率はバラバラである。色の変化だけお楽しみください。<(_'_)>

うまくしたもので、庭のクヌギの芽吹きと共に孵化が始まった。
産卵から8日後のことである。

次回につづく