コマルモンシロガの幼虫
朝晩、やっと涼しくなってきました。
さて、今を去る事ひと月前の7月20日。
谷筋の砂防堰堤に腰掛けてひとやすみ。
かたわらを横切る緑色のいもむし。
ん? こりゃ見たことがない。
と言うことで連れ帰ったのであるが、気になることが。首筋に黒い点があったのだ。
明らかに寄生痕である。
それでも望みがないわけでもないので、フィルムケースにきざんだクヌギやサクラの葉っぱと一緒にいれておいた。
このいもむしくん、葉っぱを食べるでもなく、やや透明感がでてきて糸を綴りはじめた。
お、ちょっと望みが,,,,,,,,,,
と思ったら、首筋になにかでてきてる~~~。(矢印部)
いもむしの顔色もなんだか悪い。(マァ、模様だろうけど。)
脱出してきた寄生幼虫は、なんだかまだ未熟っぽい。
コマユバチなら成熟してからでてくるので、どうもヒメバチの一種のようだ。
前蛹状態になって動けないいもむしをこれからバリバリ食べるつもりのようだ。
う-む、、、、、
ためしにピンセットでこの小鬼をはずして様子を見てみた。
すると、数日たってから覗いてみると、ちゃんと蛹化してるじゃないの!
根性あるなぁ。
で、このあいだ羽化したのだが、翅を伸ばしきれずに死んでしまった。
根性もここまで。。。。。。。。。。。
でも、目立つ模様から種類はすぐにわかった。
コマルモンシロガ Sphragifera biplaga
同属のマルモンシロガの幼虫には、顔の両側と腹部背面に白色の目立つ模様があるそうだ。で、第1腹脚が退化しているとのこと。
それと比べるとコマルモンシロガの幼虫は全身緑色。
腹脚は第1と第2が小さくなる。(矢印は第2腹脚)
他には頭がやや方形。刺毛は長めといったところ。
ついでに羽化後の繭内部。