旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

うんちを食べる虫

コンビニで、キノコおにぎりをみて秋を感じる今日この頃。

いつものお散歩コースでも、カネタタキの「チンチンチン」や、オカメコオロギ類の「リリリリリ」とか、秋の声を聞くようになってきました。
ただ、気温はまだまだ高いので、ササキリなどは「ジキジキジキジキ・・・」とせわしなく聞こえる。
やはりササキリは、秋おそくに聞く「ショリ、ショリ、ショリ、ショリ・・・・」のほうが、風情があってよい。
気温によって鳴く速さが変わってくるのは、やはり変温動物なのだなぁ。と思う。

話かわって、写真はジョロウグモの巣にかかっていた虫の残骸。
中身を吸われて空っぽなので、持って帰ったら、バラバラになってしまった。

コブマルエンマコガネOnthophagus atripennis の♂。体長は1cm弱。

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「糞虫(ふんちゅう)」と呼ばれる仲間で、獣のうんちを食料にして土に返す虫だ。
かのファーブルさんも「崇高な虫である。」と称して研究されていた。

拡大してみると、前胸に一対の丸いコブがある。(ふんふん、これが名前の由来かな?)
頭は平らで、まるでスコップのようだ。
うんちを見つけると、この頭を使ってワシワシと潜っていくのだろう。

コブマルエンマコガネは北海道から奄美諸島までほぼ全国に分布し、イヌ、ヒト、ウシ、ウマ、タヌキ、クマ、テンなどのうんちに集まり、あまり選り好みしないでうんちを利用するそうだ。平地に多いので、市街地でも見かけることがよくある。