旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

生まれたてでも、一皮むけてます

世の中夏休みに入ったというのに、梅雨明け宣言もなく、すっきりしない天気が続いている。
日曜日のお散歩コースも、雨こそあがったものの、草の葉にも水滴がついたままだ。
中腹まで登って、いつも休憩をとるベンチに座ろうとすると、足元からピコピコと逃げるチビ助軍団を発見。
なんでこんなに集団でいるんだろ?と思ったところでピンと来た。
地面をじっくり見ると、あったあったありました。

ツチイナゴPatanga japonicaの孵化現場

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ツチイナゴを含むバッタの仲間は、地中の卵から地表へはい出るときは、手足を縮めたウジムシ状の形をしているそうだ。砂粒などで傷つかないための適応なのであろう。
で、地表に出たとたんに脱皮をして、よく見るバッタの形になる。
だから、生まれたての幼虫ではあるが、地表にいるものはすべて2齢幼虫なのである。
写真の地面に散らばっている白いゴミくずは、1齢幼虫の殻なのです。

そうそう、生まれたてでも2齢幼虫なのは、カマキリの仲間も同じで、卵嚢のせまい隙間をはい出てくるために同じようにしている。カマキリが出たあとの卵嚢についているゴミくずも、1齢幼虫の殻だったりします。