旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

オオアカと来たら次は、、、、

寒い時期は見えるところに生き物がいない。そこで落ち葉や腐葉土を、洗濯ネットに放り込んでビニールシートの上でふるってみた。
オカダンゴムシやワラジムシ類、オビヤスデやフサヤスデ類、ヒメミミズ類、ササラダニの仲間がたくさん、トビムシ類など、落ち葉を食べて土に戻す生き物がたくさん見つかる。その中に、小さな生き物がノロノロと歩いていた。

アカザトウムシProscotolemon sauteri だ。

体は1mmとちょっと。キンカン色したちっこいザトウムシ。学名の中に「lemon」の単語があるが、体色に由来しているのだろうか?
先日紹介したオオアカザトウムシと同じアカザトウムシ科の仲間である。お持ち帰りして拡大してみると、大きさは違うがなるほど形はよく似ている。小さい体をしているが、腹面を見ると生殖板があるので、これでもりっぱな大人である。(写真下の矢印)
本種は、関東南部以西の樹林内で普通に見られる種類だが、琉球列島以外では、♂がいないそうである。つまりここ本州では♀だけで単為生殖しているらしい。

タテヅメザトウムシ上科に似るが、
・腹部背板上に数個の目立つ顆粒突起がある。
写真上の矢印(タテヅメ~にはない)
・眼丘が高い。(タテヅメ~は低い)
などの違いがあるとのこと。

f:id:insectmoth:20170126184320j:plain