旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

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ひかえめな帰化生物

アメリカシロヒトリセイタカアワダチソウなど、外国からやってきた生き物というのは時に日本を覆い尽くすんじゃないかと思うくらい大繁殖しますが、中にはあまり広がるでもなくひっそりと生活しているひかえめな帰化昆虫もいます。これもそのひとつ。

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キベリハムシOides bowringiiの幼虫。
1910年代に神戸にやってきたとされる、ハムシとしては大型の昆虫である。写真の幼虫で2cm弱ある。ビナンカズラ(サネカズラ)やマツブサというマイナーなツル植物を食べます。神戸市でも兵庫区中央区では割と見かけるが、他ではあまり見られない。近所の山(須磨区)で見たのは今年が初めてである。
単為生殖をおこなうので、♀1匹移動すれば繁殖可能なのであるが、どうしたわけかあちこちに広がっていかない。まことに奥ゆかしい?帰化昆虫である。