肩板(けんばん)
日曜日のお散歩中、足下に飛んできた蛾。
トビイロフタスジシマメイガ Stemmatophora valida
蛾の仲間は中胸背板に「肩板 tegula」という可動の板が
前翅の前にあります。
シマメイガ亜科の♂では、この肩板が特に発達しているものが多く、
写真の種も例外ではない。
お持ち帰りしたものを標本にしていたぶる。
肩板を持ち上げてみた。
胸部全体を覆う大きさである。
よく見ると、内側に長い毛束やカールした毛束が生えている。
♀の肩板は♂ほど発達していないので、これはやはり交尾行動に
関係したものじゃないかなあ~?と思ったり。
ひょっとして♀をなだめる物質がここにあって、
♀の上を飛ぶときに風圧で♀に嗅がせるとか?
カールした毛の振動が不思議な音波になって、
それを聞いた♀がウットリしてしまうとか?
ただの妄想です。
ではまた