旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

シソの虫こぶ・・・・・・コクロヒメハマキ

本格的に寒くなってきました。
散歩に出ても、活動しているのはハエ・アブのたぐいばかり。

時折、歩く先々でクロスジフユエダシャクが、チラチラと飛んでいく。

山の畑ではシソが立ち枯れて、風が吹くとシャラシャラ鳴っている。
畑は私のものでは無く、
麓に住むよそのじいさんが、勝手に開墾したものだが、
花も植えたりしているので、よい写真スポットなのである。


さて、その枯れたシソの茎が、妙に膨らんでいるのに気が付いた。

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こんな虫こぶは、以前ヨモギで見たことがある。
拙過去記事→「虫こぶを作るいもむし

これとよく似た別の種類が入っていそう。
もう枯れたシソだし、少しばかりもらってもよかろう、と。

持ち帰って開いてみると、、、

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いたいた。コロコロのいもむし。(右上)
コクロヒメハマキ Endothenia remigera

矢印のところは糞の排出口。
今は成熟幼虫なので、糸でふさいでいる。
この虫こぶの中で蛹化して、羽化するときには出口になる。

コクロヒメハマキ幼虫画像

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腹脚の鈎爪は単列環状で約20本。

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尾脚の鈎爪

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茎の中でバックするときにピンコピンコと素早く動けるように、
大きめの爪になってるね。 (想像)

ではまた。

コクロヒメハマキの成虫はコチラの記事に→「地味な羽化