旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

春までお休み

冬とはいえ、お散歩が2週間空くと、顔ぶれが変わるものである。
先々週この冬初顔のクロスジフユエダシャクは乱舞状態。
クロオビフユナミシャクもチラホラと木の幹に張り付いていた。
だんだん冬本番と言った感じである。

で、まあウロウロとしつつ、なにげなく倒木の樹皮をはがしてみると、、、

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茶色の頭が覗いていた。
コガタスズメバチVespa analisの女王だ。
完全に越冬体制に入っており、ほとんど動かず「ポヤァ~ン」としている。
「こりゃスマン」と言いつつ、そっと戻す。
名前が判る虫には寛容なのである。

本種やキイロスズメバチは、よくこんな朽ち木の中で冬越ししているのを見かけることが多い。
オオスズメバチなんかは、崖を崩すと土の中から転がり出てくるのを見かける。

オオスズメバチとコガタ~は大きさ以外は非常によく似ているが、「頭楯」と呼ばれる大アゴのつけ根の部分の突起の数が違う。(下写真参照)

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スズメバチの仲間は、半年あまりで巨大な巣を作り上げるが、いずれも1年限りで放棄してしまう。
当年生まれの女王蜂だけがこういったところで冬越しし、来春1匹で巣を作り出す。