旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

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謎幼虫。解決!

先日、atozさんという方から、うれしいコメントが寄せられた。
昨年、当ブログの記事蛾像掲示板に貼ったものの、飼育に失敗して正体不明になった謎の幼虫について、貴重な情報を寄せていただきました。
それによると、鹿児島昆虫同好会の発行している雑誌「SATSUMA」№125(2002.3月)に同じ幼虫の飼育記録があり、シロモンフサヤガが羽化したという報文があるとのことでした。

予想では、コブガ科のリンガ亜科ではないかと思っていたのが、意外なことにヤガ科のフサヤガ亜科でした。

atozさん!ありがとうございます。

SATSUMAという雑誌なら、昆虫文献六本脚という昆虫関係の専門店に在庫があったはず。(ここは、ネット注文ができるのでよくお世話になるところだ。)
さっそく該当する号を注文したところ、本日届いた。

熟読・熟読・・・・

林さんという、幼虫関係の報文をよく書いておられる方だ。
詳しい飼育記録である。
2001年の6月から11月までの、自宅庭のハゼノキで見つけた合計18個体の幼虫の飼育記録であった。
それによると私の見つけたのは、まだ中齢の段階のようだ。
で、終齢になると、胸のふくらみはなくなるが、朝日に透かすと体色がコバルトブルーに輝くそうである。

死なせなければ、そんなのが見られたのかー!
見たかったぞ。コバルトブルー

で、林さん曰く、「ビザールな幼虫」。
ビザール? なんじゃそりゃ?
検索したらすぐわかった。

Bizarre:怪奇なもの。一風かわったもの

うーん、そのとおりである。
ちょっとマイブームになりそうな単語である。
気に入ったぞ、ビザール。

ところで、この報文にはすでに1987年に「月刊むし」という雑誌にシロモンフサヤガの幼虫の報告があると書いてあった。
この雑誌なら会社の先輩が持っていて私も読ませてもらっている。
該当する193号を見てみると、そっくりそのままのカラー写真が紹介されているじゃありませんか。ぜんぜん思い出せなかった。
老化してるな~、ワシの脳。。。。

何はともあれ、atozさん、ありがとうございました。
最後に、もう一度紹介。
今は亡き、シロモンフサヤガPhalga clarirenaの中齢幼虫(2006年7月)。

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