旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

山の幸もはんぶんこ

収穫の秋である。
私のお散歩コースは六甲全山縦走路から少しはずれたところであるが、クリの木が生えているところがある。
先週のこと、けっこう実っていたので、棒っ切れでつついて落とし、持って帰ってきた。

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クリの実の数は42個。
しばらく置いておくと、白くて細かい砂粒のようなものが吹き出してくるものがある。

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おろ? 先客がいたか。
クリの実には、クリシギゾウムシという甲虫がつくことがあるが、たしかうんちを外には出さないはずである。
と言うことは、これはいもむしのうんちである。
正体を確かめるべく、1個割ってみた。

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出てきたいもむしには、3対の胸脚、4対の腹脚、1対の尾脚。
蛾の幼虫だ。
種類はなんだろ?

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腹脚を見ると、鈎爪は環状に配列している。(上写真)

と言うことは、ヤガ科などの大型蛾類ではない。
(大型蛾類の腹脚の鈎爪は、単列か半円形。)

40倍くらいで前胸の毛を観察すると、気門の前の毛(L刺毛とかいう)が、3本認められた。
と言うことは、メイガの類ではない。
(マダラメイガやノメイガの仲間のL刺毛は2本。)
クリの実につく、メイガでない小蛾類。。。。。。。

ハマキガの仲間のクリミガCydia kurokoi かな?
クリミガとはまた、即物的な名前である。

推理ごっこはここまで。
成虫がかえってきたら、またここで報告します。

ところで、いもむしのうんちが出ていたクリの実は21個。
採ってきた実のちょうど半分である。

残りは、湯がいていただきました。
ゴリゴリで硬かったです。

まぁ、虫が目的だから、別にいいか。