クモタケ
お散歩コース脇のコケの生えた斜面、
コケの蓋を押し開けるようにキノコがニョッキリ。
クモタケ Isaria atypicola 2011.7.17
このコケの蓋を作ったのはこのキノコではなく、
キシノウエトタテグモというクモ。
地中にトンネルを掘り、糸で裏打ちした入り口ドアを作る。
ドアには周囲のコケや土を付けるので、
閉じるとそこに巣があることが判らなくなる。
以前見たキシノウエトタテグモ。
キシノウエトタテグモ Latouchia typica
蓋をこじ開けたら顔が見えた。
すすすす・・・・
すぐに奥に潜って見えなくなった。ちっ
近縁にカネコトタテグモというのがいるが、
巣の入り口が2枚の両開きのドアなので、
巣を見れば区別できるそうだ。
あと南の島ごとに種類が違ったりするので注意が必要みたい。
このクモタケ、いわゆる冬虫夏草の一つで、
寄生性?のキノコである。
今まで、キシノウエトタテグモでしか見つかってないらしい。
なので、このキノコをたどっていくと、
菌糸に包まれたキシノウエトタテグモの亡骸があるはずである。
目立たないようにひっそりと暮らしてるクモにも
こんな敵がいるのね?と言うお話。
ではまた