旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

毒の本体は顕微鏡サイズ

日曜日はまた雨降り。。。
いつものお散歩コースを歩いたものの虫の影は薄い。

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帰りの八幡さんで、ムネアカセンチコガネが転がっているのを見つけたくらい。獣糞を食べる昆虫である。

話は変わって、下の写真はドクガの毒針毛(どくしんもう)である。

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一目盛りは0.005mm。
ドクガArtaxa subflavaは日本産約6000種いる蛾のうち、人に実害を及ぼす数十種の蛾のひとつである。
幼虫は毛虫らしい毛虫である。

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ドクガ幼虫
写真をクリックして拡大すると、矢印部分のあたりが粉っぽい感じがわかると思います。
この粉のようなものが毒針毛。長さ0.1mm前後の細かい針のかたまりです。


が、毒のある毛は見えている毛ではなく、体の表面に無数に付いている粉のような細かな毛が毒の本体である。
この細かい毛は毒針毛と呼ばれ、長さは0.1mm前後しかない。その数は終齢幼虫で600万本(!)あると言われている。この毒針毛は、繭の内側につき、成虫に移り、卵にも付着するため、卵をさわってもかゆくなるそうである。
幼虫の脱皮殻にも多数の毒針毛がついているため、風で飛んで洗濯物についたりすると、原因不明のかゆみ事件に発展することもあります。
毒針毛には逆トゲがついているので、こするとよけいに刺さっていきます。ドクガにさわってしまったときは、粘着テープを貼って取るか、流水でこすらずに洗い流すとよいそうです。