旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

2012-01-01から1年間の記事一覧

答え合わせ・・・ニセオオコブガとフシキキシタバ

虫の日にパタパタと飼育中の蛾が羽化してきた。 まずは先日記事にしたノグルミで見つけたレモン色のケムンパス。 こういう地味なのが羽化してきた。 ニセオオコブガ'Meganola' protogigas でした。 コブガ亜科の予想は見事に的中 同属近縁のオオコブガはオニ…

トゲトゲしゃくとりむしの羽化・・・クロスジアオシャク

私的懸案課題だった蛾が一昨日羽化した。 これ。 クロスジアオシャク Geometra valida 一昨年蛹まで飼育して羽化しなかったアオシャクと同じ種かな? 以前記事にした-->「ウレシさ半分、間抜けな出会い」 図鑑に載っている幼虫の写真と比べて、背中のトゲが…

レモン色のケムンパス

先週の日曜日、ノグルミにいた毛虫。 鮮やかなレモン色。 3年前にも同じ樹で見掛けたが飼育に失敗した奴だ。 当然、お持ち帰り。 2日程、ノグルミの葉をモリモリ食べていたが、 こうなった。 どどめ色。(ってどんな色だ?) 2012.9.30追記 非公開コメントで…

ウコンカギバの幼虫と成虫・交尾器

ゴールデンウィークにウバメガシで見つけたツノツノいもむし。 ウコンカギバ Tridrepana crocea ピエロの帽子にある角のような突起。 頭部には猫耳みたいなポッチがあり。 見つけた時には成熟幼虫だったようで、持ち帰るとまもなく蛹化した。 葉っぱに帯状に…

コナラのカトカラ・・・アサマキシタバ他

今年のお散歩コースはいもむし毛虫が豊作である。 新葉がほとんど食べられてしまったコナラ。 さて、ゴールデンウィーク中のお散歩で見掛けたいもむし。 アサマキシタバ Catocala streckeri の幼虫。 おしりの方に立派なトゲのあるカッコイイ幼虫である。 模…

ナミガタエダシャクの羽化

うおう! 散歩に夢中でブログの更新忘れるとこだった。 5月1日に飼育していた蛾が羽化した。 ナミガタエダシャク Heterarmia charon charon 今年の1月に、幼虫が桜の枝で越冬していた。 枝の振り~ 体長は17mmほど その後、庭のサクラの枝にヨメの捨てた…

俺の嫁!・・・フクラスズメ

○○は俺の嫁、 とか言ってるオタクのオニイサンが世の中に蔓延してますが、 それを物理的な達成している虫のお話し。 一昨年、建物から出られずに死んでいたフクラスズメを拾ったので、 交尾器を見てみた。♂だった。 バルバを広げて腹面から(ファルスは除く…

クロヒラアシキバチ改めカタマルヒラアシキバチ?

先週の記事のヒロバフユエダシャクの幼虫、カビて死んでしまった。 ちっちゃくて潰しそうだったので産卵された枝を残しておいたのだが、 そこからカビが広がってしまった。 ずぼらせずに面相筆でチビチビ移すべきであった。反省。 このパターンは何回もやら…

ヒロバフユエダシャクの1齢幼虫

あっっ! エライコッチャ。 孵っているではないか。 3月に見つけたヒロバフユエダシャク Larerannis miracula の♀。 庭のクヌギの枝と一緒にフィルムケースに入れていたのだった。 日曜日に散歩から帰って、ふと思い出して見たところ、 冒頭の状態になって…

春のハバチ・・・ニホントガリシダハバチ (と思う)

4月になりサクラもようやく開花。 だがお散歩の日に限って天気が芳しくない。 ふぬ~~。 気を取り直しまして、 春と言えばハバチ。(え?) 3月の日曜日に見た初ハバチ 体長5mm強 「大阪府のハバチ・キバチ類」で分類を試みた。 科の分類・・・ 触角は9節で…

イモムシハンドブック2

はい、勝手にコマーシャルの時間です。 2年の時を経てやってきました、 イモムシハンドブックの続巻。 「イモムシハンドブック2」 先週土曜に発売されたそうで、 私は今日、本屋で購入してきた。 著者の安田守氏は長野在住の昆虫写真家であるが、 南の島の…

ウスカバナミシャクの♂交尾器

休みになると天気がいまいち。 お日様がニコニコして風もない、と言う日は仕事中に限られる。 弱ったものである。 でもまぁお散歩に出たら、それなりに早春の虫に会えるもので、、、 日曜日に見た、写真の蛾もそのひとつ。 ウスカバナミシャク Eupithecia pr…

アカウラカギバ・・・越冬明けの幼虫

この間、チラッと貼ったアカウラカギバとおぼしきヒメユズリハのちび幼虫。 実は持ち帰って飼育している。 その子が一回脱皮した。 こんな感じ。 尾突起が伸びて、頭に丸い角が2本。 角と言うより、耳的な感じ? 画像の右端に見える、うんちみたいなのは 脱…

クロテンフユシャクの♂交尾器

啓蟄も過ぎ、そろそろムシが出始めるはずなので、 フユシャク系の交尾器、見た分を放出しなければ。 3月3日に八幡さんで、こときれていたフユシャク。 クロテンフユシャク Inurois membranaria 外横線がカクッと曲がってるし、写真には写っていないが後翅中…

啓蟄は雨

今日は啓蟄。 とはいえ、月曜なので仕事だし私的には全く関係がない。 オマケに雨は振るしで虫も出てこれないようだ。 昨日の日曜日から雨は振っているので、 お散歩も今ひとつの気分であった。 最後にトビモンオオエダシャクに会えたのでマア良しとして帰っ…

ヒロバフユエダシャクの♂交尾器

先週見かけた ヒロバフユエダシャク Larerannis miracula その交尾器 側面 バルバを開いて腹面から よく図鑑に載っているアングル ファルスを除いた状態。 バルバのサックルスは発達して尖ってる。 ファルスの拡大 ベシカ(内袋)は引き出してある。 コルヌ…

フライング?・・・ハガタクチバ

ATSさんが言っておられたが、今年はヒロバフユエダシャクの発生量が多いそうだ。 近所の八幡さんの灯りにも毎年飛んできているが、 一度に見るのは例年1・2個体だが、この日曜日には5個体いた。 この時は偶然かな?とか思ったが、今年の傾向なのかもしれ…

エダシャク系フユシャクの♂交尾器

フユシャクと一口に言っても、シャクガ科の世界もイロイロで、 フユシャク亜科のフユシャクもいれば、 ナミシャク亜科の中にもフユシャクがおり、 エダシャク亜科にもフユシャクがいる。 要するにフユシャクというのは♀の翅が退化して冬期に発生するシャクガ…

キンバエみたいなイエバエ・・・ミドリイエバエ

冬の虫板を賑わすのは、やはりハエであろう。 この土日は寒気が緩んで比較的暖かかった。 結構ハエも飛んでいた。 そのなかでキンバエみたいなハエを採って帰った。 「新訂原色昆虫大図鑑3」で科の検索をすると、 キンバエの属すクロバエ科ではなく、イエバエ…

ナミスジフユナミシャクの♂交尾器

交尾器画像は続く。。。 今週はフユシャク類の中でもナミシャク亜科に含まれる種。 ナミスジフユナミシャク Operophtera brunnea 本種は以前はコナミフユナミシャクとオオナミフユナミシャクの2種類に分けられていたが、種を分けるには変異が連続的であったり…

クロテン改めウスバフユシャク?の♂交尾器

交尾器の画像をペタペタ貼りまくるだけの スプラッタブログと化してきた今日この頃。 今週も交尾器です。 日曜日に八幡さんに来ていたクロテンフユシャク?とおぼしき個体。 クロテンウスバ?フユシャク Inurois membranariafletcheri ? ケータイカメラで撮…

シロオビフユシャクの♂交尾器

さて、今週もフユシャクの交尾器でお茶を濁して終わり。 シロオビフユシャクAlsophila japonensis Alsophila属は4種いるが、神戸南部で見られるのはシロオビフユシャク1種のみ。 シロオビフユシャク♂交尾器 先週のウスモンフユシャクと同じフユシャク亜科…

ウスモンフユシャクの♂交尾器

おろ? もう週末か。 今週は簡単に、、、、 日曜に見かけたフユシャク。 ウスモンフユシャクInurois fumosa 交尾器 同属他種との違い ・Uncusは中央でくびれない ・Costaから生じる突起はvalvaの最大幅より短い ・Phallus(aedeagus)は中央で太くなる ・Cornutus…

冬のハエ

寒い時期は、暖かい季節には見向きもしなかったハエなんかにも目を向けるものである。 が、しかーし! 種名を調べようにも図鑑にも文献にも載って無い種類ってハエには多いよね。 例えばこのハエ。 ホソハナレメイエバエ属の1種Caricea sp. ♂ 腹端の交尾器…

イラガの繭を巡る2・3の生き物

葉っぱを落とした小枝に目立つ丸い繭。 ご存じ イラガ Monema flavescensの繭。 先日こんなイラガの繭を見つけた。 チカラワザで無理矢理に壊したような繭。 細い枝先でこういう事をするのは、 ヤマガラなどの器用な小鳥の仕業だそうだ。 お散歩コースでもい…

本年もよろしくお願い申し上げます。

え~あけましておめでとうございます<(_'_)>。 辰年と言うことですが、虫に絡めたネタが全然思いつかなかった。 ので、、、、、 タツノオトシゴを加工してみました。 このタツノオトシゴ、40年近く前に私により海藻と共に釣り上げられ、引き出しの奥で長らく干…