カッコイイうじむし
ハエのウジと言えばツルンとした白い紡錘形の幼虫が思い浮かぶと思う。
そんな中、わちゃわちゃと装飾を施したウジもいますよ、と言う話。
2週前に持ち帰った腐葉土にいたヤツ。
ヒメイエバエ科 Fanniidae の1種
羽状の突起がズラリと並んでいる。
うにうにと動いて写真が撮りづらい。
同じ腐葉土にあった蛹、たぶん同種。
ヒメイエバエ科 Fanniidae の1種 蛹背面
双翅目の中でも短角亜目の仲間は幼虫の皮膚が硬化しその中で蛹になるため、蛹と言っても幼虫の特徴がそのまま残っている。
気門は2対あり、前胸にあるものを前方気門、第8腹節にあるものを後方気門という。
第8腹節の気門と言えば、蛾の幼虫でも第8腹節の気門は他の気門と比べて大きいことが多い。
何か特別な意味があるのだろうか?
ヒメイエバエ科 Fanniidae の1種 蛹腹面
頭部に見えるところは前胸。
短角亜目の中で環縫短角群 Cyclorrhaphous Brachycera の幼虫の頭部は膜質化して退化しており、胸部から直接口器が出はいりしている。
ヒメイエバエ科の幼虫を動画で撮ったのがこちら。
「ヒメイエバエ科Fanniidaeの幼虫 」(クリックでyoutube動画に行きます。)
口鉤と呼ばれる鉤状に変化した大顎が前胸から直接出入りしている。
前方気門の拡大
両手首を合わせて指をパーしたような形。
種類によって枝分かれしたり数が少なかったり色々である。
後方気門の拡大。
トーテムポールみたいなサンゴみたいな?
幼虫は扁平だが蛹は上前から見ると
厚みが増して台形になる。
この蛹、保管しているのだがいまだに羽化しないので種類が判らない。
ただ同じ腐葉土からヤマトヒメイエバエが1個体羽化しているので、
この蛹もそうなのかもしれない。
ではまた