黒い角
気が向いたときに時々持って帰る腐葉土。
3月の中旬に持ち帰った腐葉土にいた微小貝。
ミジンヤマタニシ Nakadaella micron
大人になっても直径2㎜弱の大きさ。
でもいっちょ前に蓋がある。
腐葉土には極々普通に見られる貝である。
その中に少し変わった者を見つけた。
蓋のあたりが黒い。
角も付いている。
ちゃんと写ってないけど、角は1対。
どう見ても何かに寄生されているように見える。
こんな小さな貝につくとは物好きな寄生虫もいたものである。
これは何が出てくるかも確認せねば、
とガラスシャーレに隔離して置いておいた。
それが出て来てました。
いつの間にか。。。
で、死んでカビががが
正確に言うと月曜には見たので丸二日見ていなかっただけである。
とりあえずアルコールをかけて写真を1枚。
土を外そうとしたら、毛が外れてばらばら散らばっていくので触るのを諦めた。
見ただけでノミバエ科というのは判る。
ノミバエ科と言うことは。素人ではほぼ同定を諦めた方が無難なグループである。
ノミバエと言えば生活史が多様なことでも知られる。
なかにはアリンコに寄生して頭をちょん切って中身を食べる種類もいるそうだ。(うろ覚え)
ところでシャーレには別のミジンヤマタニシもいれていたのだが、
アルコールをかけた後でよく見ると蓋に卵が産み付けられていた。
他には生き物を入れていないシャーレだから
羽化したノミバエが死ぬ前に卵を産み付けたのだろう。
単為生殖するのかも気になるところ。
だけどアルコールをかけちゃったから駄目だろうなぁ。
おまけ
羽化後の殻
食べた後の貝殻を利用して敵から身を守るように蛹化しているようだ。
よく考えてますな。
2本の角は双翅目だから前方気門が伸びたものと思われる。
ではまた