シラフクチバ
お散歩コースではケムシがいっぱい。
多発生しているマイマイガの幼虫が木の幹に集合している。
ちょっと様子がおかしい。
細長く伸びてしまったのが混じっている。
ウイルス性の病気が流行り出したようだ。
ここ数年の多発生も来年辺りから落ち着くのだろうか?
さて、こちらはしばらく前にアラカシの幹に止まっていた幼虫。
シラフクチバ Sypnoides picta 終齢幼虫。
シラフクチバには、クロシラフクチバとアヤシラフクチバと言う、そっくりな近縁種が2種いる。
幼虫ではアヤシラフクチバは、頭部は黄褐色で無紋、気門線より腹方は暗色、体全体に刺毛基部の白色点が目立つ、ことで区別できるそうだ。
クロシラフクチバは頭に黒い模様があるのがそれかと思っていたけど、図鑑にはシラフクチバにも出る変異で当てにならないそうだ。
と、日本産蛾類生態図鑑には書いてあった。
要するに飼育して成虫を見ないと判らない、という事か。
幸い、件の幼虫は羽化して、
交尾器を見たら
シラフクチバ Sypnoides pictaでした。
クロシラフクチバではバルバの巾が広く、ウンクスの背面に先端が2つに分かれた鋭い小突起を備えるそうだ。
シラフクチバ Sypnoides picta♂交尾器
側面、ちょい斜めから
ファルス;挿入器
移植ゴテみたい。
ベシカ(内袋)を反転した状態。
他のグループと比べると粗○ンですな。ゲフンゲフン
おまけ
アヤシラフクチバ Sypnoides herculesの幼虫
頭部は黄褐色で無紋、気門線より腹方は暗色、体全体に刺毛基部の白色点が目立つのが特徴。
ではまた