クダマキモドキ類、サトとかヤマとか
暑さ寒さも彼岸まで、と言うが、ウソのように涼しくなった。
日曜日のお散歩コースでもヒガンバナが咲きだし、秋を感じるようになった。
秋と言えば、直翅系の鳴く虫のシーズンである。
林の中から、プツッ、プツッ、とクダマキモドキ類の鳴き声が聴こえてくる。
クダマキモドキ属にはヤマクダマキモドキとサトクダマキモドキの2種がいる。
拙ブログでも以前、サトクダマキモドキを紹介した。
外見上の区別点は、ヤマクダマキモドキでは前脚腿節が赤褐色、サトでは緑色である点。
私のお散歩コースは町中に近い低山地なので、
サトクダマキモドキしかいないものと思っていたが、お散歩コースにも2種類いるらしい。
この日曜日のお散歩で、前脚の色が2種類あるのに気がついたので、お持ち帰りしてみた。
確実な同定には、生殖器の形を見るのが一番である。
今回は♀のみ。
冷蔵庫で冷やして写真を撮ってみた。
まずは前脚腿節が緑色の方。
サトクダマキモドキ♀ Holochlora japonica
サトクダマキモドキ♀腹部拡大
コチラは茶色の方。
ヤマクダマキモドキ♀ Holochlora longifissa
ヤマクダマキモドキ♀腹部拡大
腹面から見た、生殖下板の形に違いがある。
単純な三角形のはサトで、くびれがあるのがヤマである。
産卵管の形にも差異がありますな。
手持ちの図鑑には、奄美大島産のものは、産卵器がサトクダマキモドキなのに前腿節が茶色になるものがいるそうだ。
ここいらのものは、脚の色で区別できるみたいだからいいけどね。
それではまた。