「土瓶」の取っ手
この日曜日は風もなく穏やかな・・・・・・・
雨降りだった。_| ̄|○
まぁ、それでも傘を差して、八幡さんまでお散歩。
今年初見のシロフフユエダシャクとヒロバフユエダシャクを見て帰ってきた。
少々雨が降っていても、風がないせいか、
ユスリカの蚊柱がたっていた。
この子らはたぶん、陸生のエリユスリカの1種。
以前、調べたものと同種だろうと推測。
(記事はコチラ→「陸に上がったユスリカ」)
これだけではちょっと寂しいので、
先週に続いて、ササラダニの1種を紹介。
丸っこいダニであるが、おなかの脇にピョコンと何か飛び出している。
ドビンダニ属の1種Hermanniella sp. 体長約0.5mm
ドビンダニ科Hermanniellidae に属す。
胴体の両側に、蓋のある管状突起物(短いキノコ形)を持つのが特徴である。
「土瓶」の取っ手のツルを引っかける突起になぞらえて名付けたものと思うが、覚えやすい和名である。
ドビンダニ科には他に、モリドビンダニ属Akansilvanus がいるが、
「背毛が極めて短く、前体部の先端(吻)に、はっきりした切れ込みを持つ。」
のが、特徴だそうである。
この子にはそんな切れ込みはないので、
ドビンダニ属であることは確かだと思う。
ちなみに、蓋のない突起物のみを持つものは、
ツノカクシダニ科という別のダニになるそうだ。
管状突起物の拡大。
半透明の蓋がある。
日本産ドビンダニ属は、調べた限り以下の4種。
ドビンダニHermanniella punctulata
フサゲドビンダニHermanniella aristosa
ヤスマドビンダニHermanniella yasumai
トドリドビンダニHermanniella todori
上記4種のうち、論文情報ナビゲータCINII[サイニイ]で、
ヤスマ~とトドリ~の記載文を見つけたが、
今回のものとは、特徴があわなかったので、
これ以外のどれかか、または、未記載の種と言うことになる。
おまけ
歩くドビンダニ属の1種
本人は一所懸命なのかもしれませんが、
のろいですね。