二次元の寄り合い住宅
二次元と言ってもアニメとか漫画は出てこないので。。。
ネタが無いのでちょっと前の画像から。
昨年切り倒されたヤブニッケイから噴き出したひこばえ。
柔らかそうな葉っぱには絵描き虫がいっぱい。
葉っぱの表皮を残して葉肉だけを器用に喰い進む。
結果、白い模様が葉っぱに浮きあがる。
なかには葉っぱのほとんど全体が白くなっているものがある。
よく見ると複数の幼虫が認められる。
とりあえず判るものだけでも4個体(楕円内)。
孵化直後の食痕は線状なのでよく見るとスタート地点は別の場所だったことが判る。
矢印で示したが少なくとも9カ所からスタートしている。
喰い進むうちに一緒くたになったのだろう。
限りある一枚の葉っぱに複数の幼虫がいたら闘争が起こって最後は1匹になりそうな気がする。
葉と薄皮の間の平面上(いわば2次元)で生活しているから、
立体で無い分、幼虫同士が出会いやすくなるだろう。
持ち帰って確かめてみた。
結果、1週間後、1枚の葉っぱから7個体羽化した。
小さいからケンカしなくても問題なく成長できたみたい。
ヤブニッケイホソガ Gibbovalva civica
羽化後の繭
薄い楕円形の繭を葉から出て作る。
羽化後の蛹の頭部
頭頂には繭を切り裂くための尖った部分がある。
鳥の雛が卵を割るために付いている「卵歯」と同じ機能だろう。
ヘタッピ展翅個体。
ヤブニッケイホソガ Gibbovalva civica
手持ちの図鑑によると、Gibbovalva 属は日本産6種。
そのうちクスノキ科に付くのは本種とあと
クスオビホソガ Gibbovalva quadrifasciata
この2種は翅の模様では正確には区別できないとのこと。
外見での違いは、
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ヤブニッケイホソガ Gibbovalva civica
・・・・・・触角は基節が白色、第2節が白色のこともあるが第3節からは黒褐色。
クスオビホソガ Gibbovalva quadrifasciata
・・・・・・触角基部6~7節は白色、その先は黒褐色。
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だそうだ。
正確を期すには交尾器の確認が確実のよう。
触角付近の拡大。
触角が白いのは第1節だけに見える。
ということで画像はヤブニッケイホソガとしておく。
ではまた