旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

改名しました・・・マエチャオオハビロキバガ

しばらく前の5月中旬にサルトリイバラを綴っていた2cm弱のいもむし。

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背面中央に精巣が発達している(黄色いの)ので成熟幼虫と思われる。

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ハマキかメイガか、はたまた別の小蛾類か?
前胸がキュッと細いのでキバガ上科か?

お持ち帰りしてフィルムケースに入れておくと、
6月5日に羽化しました。

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マエチャオオハビロキバガ Rhizosthenes jalciformis
淡いチョコムースみたいな、なめらかな色。
翅を広げると前縁が焦げ茶色。
本種の幼虫食性は広く、図鑑にはリンゴ、アケビヤマブドウ、クリ、コナラ、クロモジなどの記録がある。

本種はヒゲナガキバガ科Lecithoceridae の ハビロキバガ亜科Oditinaeに属す。

以前はヒゲナガキバガ科のヒロバヒゲナガキバガ亜科Oditinae(学名は同じ)
マエチャオオヒロバキバガと呼ばれていた。

が、これとは別にヒロバキバガ科Xyloryctidaeと言う科があって
ややこしいのでこちらの種群を区別するために
「ヒロバ」から「ハビロ」に改名された。
日本の鱗翅類や日本産蛾類標準図鑑ではこの「ハビロ」が採用されている。

おまけ 羽化後の蛹殻、側面

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羽化後の蛹殻、腹面

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腹端部が寸詰まりで扁平になり、へんてこな形。


マエチャオオハビロキバガの蛹殻 腹端部拡大

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耳の垂れたわんこみたい U・・U

ではまた