旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ハチのまねをするハチ

この休みは暑いくらいのよい天気。
ハチ達もエンジン全開で活動している。
かたわらをホソアシナガバチも飛んでいる。


と思ったが、何かが違う。
気になって採集して見ると、ホソアシナガバチではなかった。

採集しちゃったので、生態写真は無し。以下、死体の画像。

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ハチガタハバチTenthredo matsumurai
♀背面。

ハチはハチだが、ハバチの仲間なので、刺さない種類である。
生きていたときは、ホソアシナガバチそっくりだったが、死ぬとそうでもなくなった。

側面図

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腹端部にはみ出しているのは、産卵管。
なぎなた状で、刺すようには出来ていない。
これで、植物の葉などを切り裂いて卵を産み付ける。


以下、図鑑(大阪のハバチ・キバチ類)から引用。


ハチガタハバチTenthredo matsumurai
本州、四国、九州に分布。
幼虫の食草:ユリ科(サルトリイバラ)
触角鞭節は全体同色で、暗褐色


近縁種が1種。

トガリハチガタハバチ Tenthredo smithii
北海道、本州、四国、九州、対馬朝鮮半島、インド?に分布。
幼虫の食草:ユリ科ヤマホトトギス、ササユリ、ウバユリ、シオデ、サルトリイバラ)
触角鞭節は先端数節が淡色となる。


ハチガタハバチおまけ画像。

顔面。

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触角鞭節は全体同色で、暗褐色となる。の図。