エッチラオッチラ運んでます。
すっかり秋の風情である。虫の気配も少なくなってきた。
と、落ち始めたツバキの種をエッチラオッチラ運んでいる虫発見。
ヨコヅナツチカメムシAdrisa magna
まるでファーブル昆虫記に出てくるタマオシコガネ(フンコロガシ)のようである。
タマオシコガネは後ろ向きに逆立ちしながら運んでいくが、ツチカメムシは、前向きにズリズリ引きずっている。
どこも持たずに運んでいるようであるが、カメムシはセミと同じで口は針状になっている。種は針を刺して固定しているようだ。
数年前にも柿の種を運んでいるヨコヅナツチカメムシを見ているが、こちらは種に針が刺さっているのが見える。(ピンぼけですが・・・)
なんでわざわざ重たい思いをして運んでるんだろう?
近縁のベニツチカメムシは、幼虫に種を運んで育てる習性があると本に書いてある。
ひょっとしたら、ヨコヅナツチカメムシの行く先にはちっちゃな幼虫がおなかをすかせて待っているのかも?
追記;生きもの写真家の安田守氏の運営されている「イッカク通信発行所」のウエブログ「自然観察な日々」でクロホシカメムシという別な種類のカメムシが種子を運んでいるところを観察されてました。何だかうれしくなったので、トラックバックしてみました。