モンムラサキクチバの♂交尾器
ツイッターにも貼ったけど、この間の散歩で見かけた蛾。
モンムラサキクチバ Ercheia umbrosa
図鑑を見ると斑紋変異が結構ある種類みたい。
年2回、5・6月と7-9月に成虫が見られるそうだから
3月に見られるのはちょっと早い。
蛹越冬するそうだから、フライングしたのかも。
ネタもないので交尾器を見てみた。
モンムラサキクチバ Ercheia umbrosa ♂交尾器側面
モンムラサキクチバ Ercheia umbrosa ♂交尾器、
ファルス(挿入器)を外してバルバを拡げて腹面から。
モンムラサキクチバ Ercheia umbrosa ファルス
内部にベシカ(vesica)と呼ばれる膜質部がおさめられている。
甲虫などでは内袋とか呼ばれることが多いかな。
反転してみた。
意外と複雑な形。
反対側
膜質部の表面のトゲトゲはコルヌティ(cornuti)という。(複数形はコルヌツス(cornutus))
♀の交尾器もこれに対応した形になっているのであろうか?
と思って「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の姉妹サイト「Digital Moths of Japan」の該当ページを見たら♀の交尾器の画像があったけど、特にへんてこな形はしてなかった。
フシギ
みんなで図鑑は更新が止まった状態であるが、Digital Moths of Japanの方は地味に少しずつ画像が更新されていて交尾器の画像が増えたりしているのでなかなかに便利。
ではまた