旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

今年もお付き合いありがとうございました。

晦日である。
ご訪問されている皆様、
今年も一年間お付き合い、ありがとうございました。
来年も拙ブログをよろしくお願いいたします。

先週、久しぶりに樹皮捲りをして見つけたクモ。

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アシヨレグモ Weintrauboa contortipes
脚を拡げると2cmあるが、体長は約6mm。
第1脚がよじれたように変形している。
クモ形類の脚は昆虫より節が多く、付け根から、
短い基節、超短い転節、長い腿節、
短い膝節(しっせつ)、長い脛節、蹠節(しょせつ)、
先端の付節、となる。
膝節と蹠節が昆虫にはない節で、それぞれ「ひざ」と「かかと」の漢字を使っているが、
まあ便宜的なものである。

よじれた脚の拡大

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蹠節がねじれているようだ。
変形しているのは♂だけで、♀は通常の形をしている。

私も年々体力低下を実感しており、
近所の山を散歩しているだけなのに
帰宅すると足がヨレヨレである。

とか言いつつ、来年も変わりなくうろうろする予定。

おまけ

クモの♂は交尾の際まず精子を触肢に移してから、
触肢を使って精子を♀に送り込む。
そのため♂の触肢は特殊な構造をしている。

と言うことで昆虫の交尾器同様、種ごとに形が異なり
種を同定するときの重要な指標となる。

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アシヨレグモ Weintrauboa contortipes ♂左触肢外側

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アシヨレグモ Weintrauboa contortipes ♂右触肢内側

一枚の写真では表現しきれないね。

それでは