カザリバガ科の1種
日曜日のお散歩コース。
葉っぱの上で荒ぶっているミクロがいた。
ぐりんぐりんと走り回ってた。
ミクロというのは比較的原始的な蛾類の多くが小型であることから、これらを総称してMicro-Lepidopteraと呼ぶ。
このことから、蛾の研究者は小蛾類を「ミクロ」と呼ぶ。
(なのでヤガ科のコヤガやシャクガ科のヒメシャクをミクロと言うと、「それは違う」と言われます。)
それはさておき、今日はこのミクロ、数カ所で見られた。
ちょうど発生期のよう。
落ち着いて止まっている個体をパチリ。
カザリバガ科の1種 Cosmopterigidae Gen. sp.
かなり以前から存在は知られているが学名未決定種。
カザリバガ科の中ではカサリバガ亜科は割と解明されているが、
他の亜科では研究者がいないため、名無しの状態が続いている。
つまり、画像の種はカザリバガ亜科以外の何か、である。
以前紹介したズグロコブカザリバも学名未決定のままである。
こちらは皇居の調査で得られた種なので和名だけでも付いただけましな方かも知れない。
おまけ
翅を拡げた状態、♀。
翅を拡げた状態、♂。
なんか変な毛が隠れてた。
♂にしかないのでおそらく交尾の際に♀をなだめる物質を放出するのだと思われる。
小さな蛾も捕まえてみると不思議な構造がありますな。
ではまた