ほぼゼンズリストギンイロアシナガバエ
あれ?ネタガナイ。
と言うことで、ちょっと前の画像から。
砂防堰堤から流れ出て200mほどで涸れ沢になる、
お散歩コース唯一の水場。
その途中にある落差1mの滝もどき。
そこの濡れた岩に執着していたハエ。20150614
アシナガバエ科 Dolichopodidae の仲間だが、このグループはまだ研究途上で、記載された種にも未記載の近似種が多いそうだ。
なので、素人が気軽に同定できない厄介な一群である。
そこでツイッターのつぶやきネタとして貼っておいた。
・・・・
そうすると、レスが。
レスをいただいたのは T.KUMAZAWA氏。
氏は「知られざる双翅目のためにInformation on Diptera of Japan」というサイトを運営されておられる双翅目の研究者である。
氏によると、ゼンズリストギンイロアシナガバエ Phalacrosoma zhenzhuristi でほぼ間違いないそうである。
ありがたや。
ツイッターに貼ったのはスマホの画像なのによく判るものである。
ほんにツイッターランドは広くて深いところじゃ。
ピンからキリまで
氏によるとたまたま特徴的な種類なのだそう。
本属は今のところ日本産は1種知られているだけだけど、
未記載の種がいくつかあるだろう。とのこと。
旧和名はゼンズリストクチヒゲアシナガバエ。
属が移動したとかで和名も変更されたそうである。
ほぼ間違いない、という注釈付きであるがせっかく教えていただいたので拡大写真を貼っておく。
側面
背面
顔面
微毛が生えているのか光の当て方で銀色に輝く。
アシナガバエ科は肉食で小昆虫を補食する。
そのせいか?逆三角のカマキリ顔をしている。
翅脈
前方がやや煤けている。
♂の交尾器が複雑怪奇な形状で写真にとっても理解しがたい。
いろんな角度から。
右側面やや前方から
右側面
左側面やや前方から
左側面
おまけ
キイロアシナガバエの仲間
これも未記載種が多くてハッキリ同定できない。
木の幹によく止まっているが、ストロボを使って写真を撮ろうとすると、一瞬早く察知して飛び上がるため、脚しか写ってないとかの失敗写真を量産してしまうという、写真家泣かせの虫である。
ではまた