もふもふのミノムシ
フィルムケースに入れていた小さなミノムシが羽化した。
ナラツツミノガ Coleophora levantis
超地味っ!
ツツミノガ科はほとんどの種が無地の黄土色なので
成虫だけを見ても素人にはまず同定は不可能な気がする。
ただ、幼虫の巣の形と寄主植物が判れば
かなり絞り込むことが出来る。
中には巣が拳銃の形をしたツツミノガ類がいてこれらは
「~ピストルミノガ」と呼ばれる。(未だ見たことない)
4月下旬に見つけた巣。
6mmほど。
今回のツツミノガの巣は毛羽立った植物片でできた管状で先端は三弁式。
巣を後端から
で、この巣はコナラに付いていた。
図鑑の解説を読みながら、上記の条件に合うのを探すと
ナラツツミノガだけだった。
顔の拡大。
ツツミノガ科はキバガ上科なので、小さいながらも上向した下唇鬚がある。
腹部背面
各腹節背面には短刺を生じた一対の硬皮板がある。
別の図鑑には「対になった刺状に変形した縦長の鱗粉群を備える。」と表現されていた。
翅をめくらないと見られないけれど、
このトゲはキバガ上科に広く見られる特徴である。
最後に翅を拡げた状態。
ナラツツミノガ Coleophora levantis
ではまた