カラスヨトウの♀交尾器
休みの度に昆活散歩しているとは言え、
いつも同じ場所を歩いているのでネタがない。。。。
ちょっと前、11月最後の日曜日、
シュロの木に止まっていた蛾。
鱗粉が禿げて模様が判らない、のではなく、
元々無地のカラスヨトウ Amphipyra livida でした。
しかし、かなり飛び古した個体である事は確か。
図鑑を見ると、カラスヨトウは年1回の発生で、
成虫は7~11月くらいに出現するとある。
同属のシマカラスヨトウも年1化で出現期は7~10月。
秋に産卵するとある。
卵越冬か。カラスヨトウについては書いてなかったが同じかな?
カラスヨトウの♀交尾器
交尾嚢(corpus bursae;コルプス ブルサエ)の矢印部に小さなポッチ有り。
ポッチの拡大
交尾嚢の内面には刺状だったり板状の硬化部があって
それを シグヌム;signum(複数形はシグナ;signa)と呼ぶが
これは外側にある。けどシグヌムで良いのかな?
ところで解剖したときに腹部には卵がまだ残っていた。
印象では半分以上は産んだ後と思われたが、
ひょっとしたらこのまま成虫で越冬して
来春に残りを産卵するつもりだったのかも?
悪い事しちゃったなぁ。
ではまた