旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

腹黒いことの意味

哺乳類なんかは腹側が大概白いが、
一部のいもむしでは腹面の方が黒っぽいものを時折見掛ける。

これは、そのいもむしが腹黒い性格な訳では決してない。

例えば、この日曜日に見掛けたオオミズアオ終齢幼虫。

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背中の方が白っぽく、腹側が黒っぽい。

なぜこの配色かと言うと、普段の状態にすると解る。

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大型のいもむしは重たいので枝などに止まるときは、
ぶら下がる様になり腹側が上になる。

すると黒っぽい腹側には光が当たり、白っぽい背中は影になることで、
色彩が均一になることで立体感が無くなり隠蔽効果が高まる。

と言う寸法。

最初に見つけた状態はこちら

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大きな幼虫なのに全然目立ってない。

この色彩パターンはエゾヨツメやウスタビガでも見られる。

この事は何かで読んだ筈なのだが出典が思い出せない。

ではまた